2019年5月1日水曜日

源大輝が2度ダウン奪ってドロー防衛
日本フェザー級戦 阿部麗也は戴冠ならず

 今チャンピオンカーニバルの目玉カード、日本フェザー級タイトルマッチが1日、後楽園ホール「DANGAN223」で行われ、王者の源大輝(ワタナベ)が挑戦者1位の阿部麗也(KG大和)と引き分けで2度目の防衛に成功。令和初のタイトルマッチは思わぬ結末となった。スコアは95-94で阿部、残りが94-94だった。

源(右)の右を阿部は「予想以上に伸びた」と語った

 世界ランキングWBC9位、IBF4位につけるサウスポー阿部が軽快に動き、源を翻弄するかに見えた初回終了間際、源の右が決まって阿部が尻もち。ホールが一気に沸いた。

源の右で阿部は尻もちをつくダウン

 ダメージのなかった阿部は2回、再び左をコツコツと当て、右フックで体を入れ替えながら試合をコントロールしにかかったが、またしても源の右でダウン。ここは立ち上がって左で反撃したが、いきなり源が大量リードを奪う形となった。

 阿部はダメージがここも少なく、再びアウトボクシングを機能させたかに見えたが、5回は源が強打を振り回して攻勢に出て、阿部はフットワークでかわすのが精いっぱい。5回終了時の採点は48-45×3で源がリードした。

源は阿部(右)の強さを認め「もう1回やりたい」

 追い上げたい阿部は6回に攻勢に出るものの、源もボディワークでピンチをしのぎ、阿部の思うようにはさせない。その後は阿部が軽打をヒットし続けたが、源が8回に右で阿部を後退させるなど、息の抜けない展開が続いた。

 最終回は阿部が攻勢。左アッパーを連続で決めると、その後も左で源にダメージを与えて終了のゴングとなった。

 源は16勝13KO5敗1分。「阿部選手はすごく強かった。前半でダウンを奪えたので安心しちゃったというか、試合は終わるまでが勝負を痛感させられた。ドローなんで阿部選手ともう1回やりたいと思います。スカッと勝ってオレが日本一だと言いたかったですけど、まだまだですね」。

 阿部は19勝9KO2敗1分。「5ラウンドくらいからこのペースでいけると思ったけど、相手の右に委縮してしまいましたね。右は予想以上に伸びてきました。勝てる試合だったので悔やまれる。でもダウン2度しちゃったから何も言えないですね。これがタイトルマッチの厳しさですかね」

丸田(右)は終盤、次々と右を叩き込んだ

◇フェザー級8回戦
丸田陽七太(森岡)[3-0(80-72×2)]コーチ義人(Reason大貴)
 長身の丸田が鋭いリードを存分に使った。距離の遠いコーチは距離を詰められず、カウンターを狙うので、序盤ははアクションの少ない展開に。それでも丸田がジャブでポイントを集めた。

 丸田は後半から距離を詰めてボディを打つなどスタイルを修正し、7回、ボディからジャブ、右ストレートをヒット。最終回も次々と右を決めてフォールテープを切った。丸田は9勝7KO1敗1分。

 コーチは13勝4KO3敗2分。昨年3月、体重超過で角海老宝石ジムから無期限停止処分を受けてジムを移籍。この日が1年4ヵ月ぶりのリングだった。

矢吹(左)は左をジャブ、アッパーをうまく使った

◇50.0キロ8回戦
矢吹正道(緑)[TKO6回1分20秒]大保龍斗(横浜さくら)
 日本L・フライ級2位の大保が初回から仕掛けたが、OPBF同級12位の矢吹がジャブ、右をカウンターで決めて大保を止めた。

 大保は慎重になりながらも圧力をかけ続け、矢吹がカウンターで迎え撃つ展開が続く。大保は4回、ヒッティングで左目上部をカット。矢吹は左フック、左アッパーを決めながらもロープを背負うシーンが増えていく。

 迎えた6回、大保の傷が悪化してTKOとなった。主催者から“令和初KO賞”を贈られた矢吹は9勝9KO3敗。大保は12勝4KO5敗1分。

最終回のピンチをしのいで勝利の小山内(左)

◇53.0キロ8回戦
小山内幹(ワタナベ)[3-0(76-75×2、77-75)]藤本直人(新日本木村)
 日本S・フライ級9位のサウスポー小山内はスピードを生かして左ストレート、右フックで徐々にペースを掌握。4回に左ストレート、右フックを立て続けに決めて見せ場を作った。

 日本バンタム級10位の藤本は後半プレスを強め、右ボディなどで迫ったが、小山内をつかまえられない。しかし最終回、ワンツーを決めると小山内がダウン。逆転のムードに包まれたが、小山内がクリンチも使って逃げ切った。明治大出身の小山内は4勝1KO2敗。最終回のチャンスをものにできなかった藤本は11勝5KO10敗1分。

◇ミニマム級6回戦
山本要(ワールドS)[2-1(58-56、58-57、56-58)]新冨凌(JBS)