10日夜後楽園ホールの「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE157」のセミ、54キロ契約8回戦は、日本バンタム級3位の坂井優太(大橋)が元OPBF王者フロイラン・サルダール(比)に7回47秒TKO勝ち。デビュー以来の白星を8に伸ばした(7KO)。

サルダールをストップした坂井。写真は2回のダウンシーン
初回の坂井はフェイントをかけながら前後の動きでサルダールの右を外し、時には強気に鋭い左ストレートを突き刺した。2回もサルダールを空振りさせる坂井は試合を主導し、ロングからの左を上下に打ち込んでいく。この回は左フックと左ボディーで2度のダウンを奪った。とくに2度目のダウンはサルダールも坂井の打ち終わりに右を返したが、それよりも直前の坂井の鋭い一打が致命的なダメージを与えていた。
坂井ペースの試合が続く。リングを旋回しながら右ジャブ、間合いを駆使してサルダールの右強打を封じた。このままではいけないとサルダールが右で強引に来ると、抜かりなく左ボディーをリターンする坂井。この回終盤には左からチャンスメークしラッシュ。ここはタイムアウトになったが、サルダールの戦意をかなり低下させた。続く7回、左ストレートでコーナーを背負わせると左と右フックの連打。田中主審が割って入った。
ていねいな戦いを徹底した坂井は「前回ちょっとふがいない戦いだったので、今回こそはと思っていました。前回は試合の組み立て方が悪かった。今回はコツコツやってきた通り」と語った。サルダールは37勝26KO10敗1分。

パニアモーガンを倒した豪腕石井
■ウェルター級8回戦
石井竜虎(渡嘉敷)[TKO1回1分42秒]マーロン・パニアモーガン(比)
いかにもKOパンチャーといった体つきの石井は、開始早々にサウスポースタイルでプレッシャーをかけ、右フックを引っかけると猛攻。右フック、左ストレートを打ち込んで最初のダウンを奪った。パニアモーガンはここであきらめず立ち上がったが、石井と打ち合ってしまい、そこに再び石井の右フックが合うと2度目のダウン。すぐさま試合がストップされた。
石井は7勝7KO1敗1分。パニアモーガンは13勝6KO6敗1分。

片岡雷斗はデビュー2連続KO
■L・フライ級8回戦
片岡雷斗(大橋)[KO1回2分13秒]スリヤ・プッタルクサ(タイ)
雷斗のプロ2戦目は時間を要さず終わった。自在の足運びでさまざまなアングルからスリヤをプレス。まだ攻撃を強める前の段階だったが、ロープを背にしたスリヤに左ボディーを打ち込むと、タイは顔をしかめてダウン。カウントアウトで試合は終わった。
プロ2連続KO勝ちの片岡雷斗は「世界チャンピオンは当たり前になって、夢と希望を与えるような世界チャンピオンになりたい」と語った。スリヤは8勝4KO10敗。

判定勝ちの川渕㊧
■S・ウェルター級8回戦
川渕一統(ABC)[判定3-0(80-71、80-71、79-72)]プームリットデーット・チョンラトンダムロンクン(タイ)

上田を倒した坂田
■ミニマム級8回戦
坂田一颯(S&K)[TKO6回2分00秒]上田るか(石田)
間合いの取り方はサウスポーの坂田が一枚二枚も上。3回、左ストレートから鋭く返した右フックで上田にダメージを与える。ピンチをしのいだ上田もこれを機に果敢な右攻撃で接近戦を仕掛けた。しかし6回、坂田は上田陣営が警戒していた右フックを再び直撃。たまらず上田は大の字になりストップされた。
またしても得意の右フックをホールのファンに印象付けた坂田は5勝3KO1敗1分。現在日本4位だが、タイトルマッチ挑戦が見てみたい。上田は6勝1KO4敗1分。

デビュー戦に勝利した片岡叶夢㊨
■54キロ契約6回戦
片岡叶夢(大橋)[TKO3回2分31秒]アッタチャイ・プラソエトスリ(タイ)
片岡雷斗の弟で大橋ジムのホープ群のひとり、片岡叶夢のプロデビュー戦。8勝5KO6敗のアッタチャイに対し、サウスポーは距離を取って長いパンチをヒット。相手の反撃をすかしながら無理せず当て続け、3回の連打でマーチン主審のストップを呼び込んだ。
「次の試合はしっかりKOできるように頑張りたい」と叶夢は言っていた。
観客=1580人


