現地時間26日、豪州のクイーンズランド州ブロードビーチにあるゴールド・コースト・コンベンション・センターで、『No Limit Boxing Promotions』主催興行が開催。メインイベントのIBFスーパーウェルター級挑戦者決定戦は同級5位のニキータ・チュー(豪州/153.3ポンド)が同級7位のベン・マホニー(豪州/153.6ポンド)と12回引き分けに終わった。スコアは117-111(チュー)、115-113(マホニー)、114-114の三者三様。

現王者、ジョシュ・ケリー(英国)への指名挑戦権を懸けた一戦ながら、チューの保持するWBOインターナショナル王座もかけられた大一番。初回は、サウスポーのチューがじりじりと距離を詰めるなか、マホニーもいい右を当てる展開。
その後も前進を続けるチューは3ラウンドに偶然のバッティングで右眉をカット。チューに対しロープを背にすることなく、多彩な右で対抗するマホニーだが、徐々にチューのボディーが効いてきたか、中盤はアクションが減りパンチを食う場面が増えていく。
9ラウンド、チューがマホニーをロープに詰め攻勢をかけると、マホニーの右フックが低く入ってローブローの注意。11ラウンドにはマホニーの右でチューの顔が跳ね上がり、最終回は前進を止めないチューにマホニーはボディーへパンチをまとめ、歓声のなか終了のゴングを聞いている。
WBOインターナショナル王座の防衛に成功した28歳のチューは12勝10KO1分1無判定、31歳のマホニーは17勝9KO2分。
■新鋭ピータース世界ランク入り濃厚
セミファイナルのIBFパンパシフィック・ミドル級タイトルマッチはチャンピオンでIBF15位のブレイク・ウェルズ(豪州/159.2ポンド)がパリ五輪ライトヘビー級ベスト16のカラム・ピータース(豪州/158.6ポンド)に8ラウンド2分3秒TKO負けを喫し、王座交代となった。
元オリンピアンのピータースにとって初めてのテストマッチと言える一戦。初回、サウスポーの王者ウェルズにピータースはガンガン攻め込みコンビネーションをヒット、好スタートを切った。2ラウンドもピータースのコンパクトな連打に早くも嫌がる素振りを見せるウェルズはクリンチワークに忙しくなる。
3ラウンドはピータースがサウスポーへのスイッチを見せながらボディーへ連打、王者が体をくの字に折るなどワンサイドの様相。その後もピータースはウェルズの反撃を防ぎながらポイントを加算、リードを広げる。
ウェルズはダウンを拒否して意地を見せるものの、迎えた8ラウンド、ピータースの上下の打ち分けに動きが止まったところでレフェリーが割って入った。世界ランク入り濃厚の23歳、ピータースは9戦全勝8KO。王座陥落の33歳、ウェルズは13勝5KO3敗。
ライトヘビー級10回戦、キラ・ラストン(豪州/174.7ポンド)がソンドレ・シモンズ(米国/174.3ポンド)に1ラウンド2分37秒TKO勝利。
シモンズのシャープなジャブで幕開けとなったが、ラストンが肩越しの右を返し、2分が経過しようかというところで右ストレートを好打。シモンズが尻もちをついてダウンした。立ち上がったシモンズはダメージがあり、ラストンの追撃に右アッパーでアゴを跳ね上げられ防戦一方となったところでレフェリーが割って入っている。
WBOアジアパシフィック3位、OPBF東洋太平洋4位でもある28歳のラストンは10戦全勝全KO。ストップが早いと不満の表情を見せた29歳のシモンズは9勝全KO1敗。
7月、元2階級制覇王者のジャモール・チャーロ(米国)との対戦を予定していたもののチャーロにビザが下りず、試合が直前でキャンセルとなっていたOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級4位のコーエン・マズーディアー(豪州/159.1ポンド)が約1ヵ月を置いてリングに登場。ミドル級10回戦でサム・ベック(豪州/159.2ポンド)と対戦し10回2-0判定勝利を収めた(95-95、97-93、96-94)。
スタートから前進しプレッシャーを掛けながら上下へ打ち分けるマズーディアーに対し、ベックは退がりながらも懸命に打ち返す序盤。体で押し返そうとするベックだが、近い距離でのパンチの回転力もマズーディアー優勢となり、ベックは徐々に退がりはじめる厳しい展開に。マズーディアーはコンパクトなパンチを出しながら手数で勝るものの、ベックも粘りを見せ、見応えある攻防のまま終盤に入った。
序盤同様、マズーディアーが手数でベックをロープに押し込む場面こそあるもののベックもロープを背にしながら対抗、打撃戦は最後まで続いた。ゴングと同時に両選手に対して健闘を称える拍手があがった。30歳のマズーディアーは16勝6KO4敗1分。31歳のベックは8勝5KO2敗。
スーパーウェルター級5回戦。「The Man」の愛称を持つ元WBAスーパーミドル級王者、アンソニーを父に持つラヒーム・マンディン(豪州/153.6ポンド)がジェイ・ラーセン(豪州/153.4ポンド)に5回判定勝利(50-45、49-46、48-47)。
手を下げ、タッチボクシング的なスタイルを見せるマンディンは前に出てくるラーセンに圧され、2ラウンドに早くも鼻血を出す。3ラウンドに左アッパーを当てたマンディンに対し、ラーセンも徐々にスタミナを切らし手数が落ちていった。4ラウンド以降、有効打数でマンディンが追い上げる展開でゴングを聞いている。25歳のマンディンは4戦全勝1KO、26歳のラーセンは1勝2敗1分。マンディンのフルマークはラーセンにとって気の毒な印象。


