「5階級制覇が終わりじゃなかった…」アジア女子初殿堂入りの藤岡奈穂子さん感激

6月11日から14日まで、ニューヨーク州の北西部カナストータで行われた国際ボクシング殿堂式典が終了した。アジアの女子で初めて国際殿堂入りを果たした世界5階級制覇者の藤岡奈穂子さんは、「夢のような時間でした」と感慨を語った。

カナストータの町をパレードする藤岡さん photo/Yuriko Miyata

Hall of Fameウィークエンドの間、殿堂ミュージアムとホストホテルのターニングストーン・カジノに集うボクシングファンたちにサイン攻め、「おめでとう」攻めに遭った藤岡さん。「これまでの人生で初めて、こんなにおめでとうと言われて、こんなにサインをしました」

土曜日の午前中はカナストータで行われた市民マラソン5㎞に出場し、ボクサーではトップでフィニッシュ。2番手となったシュガー・レイ・レナードから祝福された。夜の晩餐会、翌日の殿堂入りセレモニーでは、何度も推敲し、練習を繰り返して臨んだという英語のスピーチを披露。大喝采を浴びた。

2022年4月がラストファイトの藤岡さんを今回、候補に推した一人であるボクシング史家/記者・リー・グローブ氏は「フジオカこそ、アジア女子初の殿堂ボクサーとなるにふさわしい。5階級制覇。この数字だけでも傑出しているが、さらに彼女は階級を下げてこれを達成したことが、より稀少だ」とそのキャリアを称えた。

ゴロフキンやターバー、ナバら26年殿堂入りメンバーと写真に納まる photo/Yuriko Miyata

藤岡さんは現在、順天堂大学大学院で女子ボクシングをテーマに研究中。自身の経験と現場の声を解析し、よりよい未来への筋道をみつけようと奮闘している。

「ボクシングジムでさえない古川農村婦人センターでボクシングを始めた自分が、こんな高いところまで来てしまいました。5階級制覇で終わりじゃなかったです。ボクシングの神様はどこまでも私に手厚いです。学んでいる今こそ、より肩書きが生きる。女子ボクシングへの認識、環境を変えていける力をもらったと、思っています」

6月23日には、FCCJ日本外国特派員協会で記者会見を予定している。《宮田有理子》

■2026年新殿堂メンバー
ゲンナディ・ゴロフキン
アントニオ・ターバー
ナイジェル・ベン
藤岡奈穂子
ジャッキー・ナバ

リングドクター エドウィン・ホマンスキー
トレーナー/Rival創業者 ルス・アンバー
記者 ケビン・アイオーレ

故人
レフェリー フランク・カプチーノ
ライト級/ウェルター級 ジミー・クラッビー
トレーナー/カットマン ジミー・グレン
実況 アレックス・ワロー

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