中川健太がWBOアジアパシフィックS・フライ級王座防衛 新鋭の白石聖に3-0勝ち
2023年7月1日 21時55分
2023年7月1日 20時53分
日本フライ級タイトルマッチが1日、後楽園ホールのセミで行われ、挑戦者6位の飯村樹輝弥(角海老宝石)が王者の永田丈晶(協栄)に2-0判定勝ちで新チャンピオンに輝いた。スコアは96-94×2、95-95。永田は初防衛に失敗した。
4月、山内涼太(角海老宝石)との王座決定戦を制して日本タイトルを獲得したサウスポー永田の初防衛戦。中央大出身の永田と日大出身の飯村はアマチュア時代に4度対戦して飯村の3勝1敗。プロになった同級生がどのような試合をするのか注目された。
飯村が決意を感じさせる立ち上がり。ジャブ、右ストレート、左ボディを精力的に打ち、テンポの早さで飲み込もうとする永田を封じにかかる。永田はいつも通り小刻みにステップを踏みながら出入りのボクシング。左をまずはボディから、そして上につなげていく。飯村が右ショートアッパーを決めれば、永田のタイミングのいい左も決まって互いに引かなかった。
互いにテンポの早いボクシングでパンチを交換し、飯村が好打すれば、永田もやり返し、スコアが読みづらい展開だ。5回終了時の公開採点は、48-47で永田、49-47、48-47で飯村と割れた。
6回、永田がテンポをまったく落とさずに攻め、手数で飯村を抑えにかかった。旺盛なスタミナと手数を武器とする永田がペースをつかみかけたが、飯村も崩れずに脚を動かし、手を出して対抗。動きを止めずにコツコツとパンチを当てていく永田、カウンターとリターンで対抗する飯村。気力の勝負になってきた。
ノンストップの応酬は最後まで続き、終了のゴングと同時に両者が抱き合い、そしてグローブでガッツポーズを作った。読み上げられたスコアは1ポイント差の2-0。より印象的なパンチをヒットした飯村に軍配が上がった。
飯村は昨年10月のエスネス・ドミンゴ(フィリピン)で負けていた。再起戦でベルトを手にした飯村は「前戦でKO負けてしまい、復帰戦でタイトルマッチという幸運が巡ってきた。まずは復帰できたことがうれしく思う。ベルトをもついてきた。(永田とはアマで)4回戦ってるけど(3勝1敗)、プロの場数は永田選手のほうが濃かった。高校のとき負けた1敗が自分を強くしてくれた。おごることなく今後も精進してきたい」と語った。4勝1KO1敗。プロ初黒星の永田は5勝1敗。
観衆=1448人
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