WBOヘビー級暫定王座タイトルマッチ、王者ヂャン・ヂレイ（中国）vs.挑戦者ジョー・ジョイス（英）が今週土曜日23日（日本時間24日）、ロンドンのOVOウェンブリー・アリーナで開催される。両者は4月、同じロンドンのカッパー・ボックス・アリーナで対戦。予想不利の挑戦者ヂャンが王者ジョイスに6回TKO勝ち。番狂わせで中国へベルトを持ち帰った。

　試合はサウスポーのヂャンが放つ右ジャブ、左オーバーハンドを浴びたジョイスがラウンドが進行するたびに右目周辺が腫れ上がりドクターストップとなった。暫定タイトルながらアジア人初のヘビー級王者に就いたヂャン（40）は25勝20KO1敗。北京五輪銀メダリストは練習拠点とする米国東部で調整に務め返り討ちを目指す。

　初戦でプロ初黒星を喫したジョイス（38）は15勝14KO1敗。名将イスマエル・サラス・トレーナーの下でリベンジを期す。前回の敗因となったヂャンの繰り出すジャブをどうかいくぐるかが勝利のカギとなる。

　オッズは初戦、9-1ほどでジョイスが有利だったが、今回はおよそ6-5と逆にヂャンがやや有利と出ている。

　オフィシャル陣はジャッジがマーカス・マクドネル（英）、マーク・レオン（中国）、デオン・ドワルテ（南アフリカ）と3国から選ばれ、レフェリーは英国のスティーブ・グレイが務める。