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告知 中谷潤人WOWOWインタビュー 4日のエキサイトマッチで初防衛戦を自己解説

2023年12月1日 19時53分

 WBO世界S・フライ級王者の中谷潤人(25=M.T)が、WOWOW『エキサイトマッチSP』の収録に臨んだ。去る9月18日に行われたアルヒ・コルテス(メキシコ)との初防衛戦を自己解説した中谷は、「調整はいつも通りだったけれど、試合当日の朝、体重は900グラム・オーバーだった」と減量が厳しかったことを明かしたうえで、「試合をフルに見て改めて反省点が確認できた」と収穫を得た様子だった。放送は4日(月)21時から。

(C)NAOKI FUKUDA/WOWOW

「当日900gオーバーはかなり焦る量」 西岡氏

 今回の試合を前に恒例のロサンゼルス合宿をこなした中谷は「トニー(オラスクアガ)らとトータルで230ラウンドぐらいスパーリングをした」と話し、コルテスに関しては「自分の距離になると勢いづくので危ない。特に右のパンチは厄介」と分析。そのため「丁寧に戦う」ことをテーマにしたという。

 体重リミットが50.8㎏のフライ級から52.1㎏のS・フライ級に転向して約1年。これが3試合目だが、それでも172㎝の長身の中谷には減量苦が付きまとっている。今回も試合当日の朝に900グラム・オーバーしていたという。

 解説で同席した元WBC世界S・バンタム級王者の西岡利晃氏が「かなり焦る量じゃないの!」と驚いたほどだ。それに対し中谷は「いつものこと。走って落とした」と平然と答えていた。試合前の時点で、計量後のリバウンドは約6㎏。「いつもよりも少し多めだった」と明かしている。

ボディブローで3度のダウンを奪う

 試合に関しては「上体を立たせないためにスタンスを広くとるようにしている」と話し、「重心が低く、良い入り方(スタート)ができた」と自己分析。序盤から自分のペースでラウンドを進め、徐々にペースを上げながら5回にはボディブローで流れを決定的にする2度のダウンを奪った。「試合前から『これは当たる』と思っていた」という計算されたパンチだ。ただ、次の回には相手の反撃を受けて後退するシーンも見られた。「ちょっとバランスを崩したところに右を受けた。初めてちょっと効いたけれど、『夢で見たことがあったな』という感じだった」と明かした。

 7回からは再び主導権を握って着々とポイントを重ね、9回には勝負を決定づけるダウンを追加した。またも左ボディブローだった。「練習してきたパンチ」だったという。中谷は「効くパンチを打てていたのでKOしたかった」というが、コルテスの粘りもあり勝負は判定に。採点は118-107、119-106、119-106と大差がついていた。中谷にとっては世界戦5試合目にして初の判定決着だった。

 圧勝ではあったものの「入って出るときにバランスを崩すところがあった。バランスのいい状態で相手を迎え撃つことができたらもっと良かった」と反省の弁も出た。

■S・フライ級に留まるか バンタム級に転向か

「足がつるとか減量の影響はなかった」という中谷だが、S・フライ級でも体重調整が厳しくなっていることは間違いない。「筋肉量が増え確実に体が大きくなっているので、同じ900グラムでも以前よりも落としづらかったのは事実」と話す。

 現在のクラスに留まるのか、それとも3階級制覇を狙って53.5㎏のバンタム級に転向するのか――。次戦は来年春に計画されているが、「仮にバンタム級に転向するとしても実力のあるチャンピオンばかりなので、そこに勝って行かなければならない」と決意をのぞかせる。年明けにも恒例のロサンゼルス合宿を行う予定だという。

『エキサイトマッチSP「中谷潤人vsコルテス」「マグラモvsオラスクアガ」』は、12月4日(月)午後9時からWOWOWで放送・配信する。

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