May
22
Wednesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 井上尚弥が過去最多116ラウンドスパー タパレス戦「初回の緊張感を味わってほしい」

井上尚弥が過去最多116ラウンドスパー タパレス戦「初回の緊張感を味わってほしい」

2023年12月15日 17時58分

 WBC&WBO世界S・バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が15日、横浜市内のジムで公開練習を行った。井上は26日、東京・有明アリーナでWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と4団体統一戦を行う。

大橋会長、井上、真吾トレーナー

 S・バンタム級進出2戦目で4団体統一戦を迎える井上が会見前日の14日にスパーリングを打ち上げた。今回の総ラウンド数は116ラウンドで、井上真吾トレーナーは「ここ2、3試合は70から80ラウンドくらい」と言うから、近年ではかなり多いラウンド数となった。

 井上はその理由を「楽勝ムードを吹き飛ばすため。周りが作り出すムードが自分の中で一番怖い」と説明した。

 ムードの引き締めはチーム共通の認識で、大橋秀行会長は「フルトンより怖い」とタパレスを警戒し、井上は「1発番狂わせを狙ってくる気持ちがあると思う。自分はそれ以上に気を引き締めたい」と語った。

公開した練習はシャドーとバッグ打ちの2ラウンド

 スパーリングが増えたもう一つの理由はパートナーの質が上がったことが挙げられる。エリック・ロブレス(マイナー団体IBO王者)、無敗のホセ・アンヘル・ガルシア、ホセ・サラス・レイジェス、クリスチャン・クルスは、井上に「4人とも素晴らしい選手でいい練習ができた」と言わしめた。

 大橋会長は「みんなタイプが違うし、パンチの出どころも違う。タフなだけじゃなくテクニックがあって、倒されても向かっていく気迫があった」と4人の有能ぶりを証明。過去にはギブアップしてしまうパートナーもいただけに、充実したスパーリングだったというのはうなずける

 周囲の見方をよそに、気合いを入れる井上は「段違いにすさまじいくらいにモチベーションはある」とも語った。それが逆にプレッシャーになるのではないか、という問いかけには、「自分はモチベーションが高くて空回りしたことはない」と説得力のあるコメントを返した。

 前回のスティーブン・フルトン(米)と違い、タパレスにはパンチ力があり、カウンターも持っているのが「怖い」の根拠だろう。井上は「フルトン戦では左をルーズにして下げてゆったり入ったけど、今回そういう入り方はしないと思う。1ラウンド目からピリピリすると思う。その緊張感を味わってほしい」と見どころを話した。

Related article
関連記事