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実力を発揮しだした日本最軽量級チャンプ、高田勇仁をクローズアップ ビート2月号より 

2024年1月15日 17時50分

 重岡兄弟が世界王者に君臨するミニマム級で、日本チャンピオンの高田勇仁(ゆに)が存在感を発揮しだした。昨年はタイトルマッチに3連勝して、ただいま2度防衛中。早くから素質を評価されながら黒星も多かったが、何がどう変わってユニは強くなったのか。《文:船橋真二郎/ボクシング・ビート2月号より》

 ほんの1年前までノーランカーだったことを考えれば、信じられないぐらいの大躍進である。

 「今までの努力がやっと実ったな、という気持ちです。まだまだ足りないですけど、やっと会長や渡邊(利矢)マネジャーに少しは恩返しできたかなと思います」

 元東洋、日本J・ウェルター級王者のライオン古山こと古山哲夫会長の感慨はひときわ深い。何しろ一番弟子の植田龍太郎が浅川誠二の日本フェザー級王座に挑んだ1990年6月以来、ジム33年ぶり2度目のタイトルマッチで初のベルトなのだ。自身の現役当時の苦しい練習や減量の記憶が「蘇ってきた」という。

 「こういう世界に生きてきた者にしか、この気持ちは分からんと思う。最高ですよ」。孫ほど年の離れた“孝行息子”に対し、昔気質の古山会長も目尻を下げた。「(高田は)これまで勝ち負けが五分五分だったんだから。本人の努力以外にないですよ」

 高田の躍進は22年7月の八王子から始まった。いずれも判定決着で過去1勝1敗の伊佐春輔(川崎新田)にカウンターの左フックを一閃。初回わずか41秒の速攻劇で鮮烈なTKO勝ちを飾る。

 さらに4ヵ月後、世界ランクにも名前を連ねていた森且貴(大橋)に5回TKO勝ち。これもまた左で豪快に倒し、2戦続けて一撃でフィニッシュ。キャリア8年目、21戦目にして初めての日本ランク入りを決めた。

 伊佐戦が3年ぶりの勝利だった。どうしても勝てない試合が続き、「気持ちがどん底まで落ちたこともあった」と振り返るが、自信を取り戻すきっかけをつかんだのも、この苦境の時期だった。

 元日本王者の田中教仁(三迫)、石澤開(M.T)に連敗も判定負け。特に石澤とはスパーリングで何度も手合わせし、強打に押される場面が多かったという。勝った試合はすべてKOのハードヒッターに倒されなかったことで、自分の体の強さに自信を持てた。

 「フィジカルを取り入れたことで体も大きくなって、パンチ力もついてきたので。渡邊マネジャーと話し合って、前までの戦い方とガラッと変えました」

 脚を使って、出入りするヒットアンドアウェーから、前に攻めるスタイルと同時に取り組んだのが倒すパンチだった。相手のパンチを前に踏み込んでギリギリでよけ、かわしざまに合わせるカウンター。トレーナー兼任の渡邊マネジャーとマンツーマンで練習した成果が表れたのが、長い長いトンネルを抜けた伊佐戦だった。..

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