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藤原茜が女子日本フェザー級王者に 三好喜美佳との再戦制し、4度目の挑戦実らせる

2024年4月1日 20時54分

 女子日本フェザー級タイトルマッチ6回戦が1日、後楽園ホール「ホープフルファイト vol.42」のセミで行われ、挑戦者2位の藤原茜(ワタナベ)が王者の三好喜美佳(川崎新田)に2-0判定勝ちで新王者になった。スコアは58-56×2、57-57。三好は3度目の防衛に失敗した。

 また、メインでは日大出身のホープ西岡伶英(川崎新田)が登場。バンタム級8回戦でウィーラワット・ヌーレ(タイ)に3-0判定勝ち。デビューから3連勝をマークした。

 前座の6回戦に出場した元日本ランカーの阿知和賢(ワタナベ)は2年7カ月ぶりの試合で椎名善聴(FLARE山上)に2-0判定負け。4年4カ月ぶり復帰の及川唯(川崎新田)は佐藤諄幸(厚木ワタナベ)に4回TKO負けした。

◇バンタム級8回戦
西岡伶英(川崎新田)[3-0(79-72、80-71×2)]ウィーラワット・ヌーレ(タイ)

 互いに牽制し合う緊張感のある立ち上がりとなった。西岡が鋭く打って出ると、ウィーラワットは反応がよく、打ち終わりにリターンを返していった。それでも西岡は下から崩していくことを心がけ、ジャブや右ストレートをボディに打ち込んだ。

西岡(右)は安定した戦いを貫いた

 コンビネーションを繰り出す西岡が優勢を保ちながら、ウィーラットも時折いいボディ打ちを見せ、闘争心も旺盛で決して引き離されない。西岡は守ってもフットワーク、ボディワークを使って有効打を許さなかった。

 ウィーラワットは7回、頭をつけて西岡に迫るが、西岡の左ボディを決めてダメージを与えた。元気だったウィーラワットがクリンチに逃れる。ウィーラワットはホールディングで減点1。西岡は最終回、攻めていったが、ウィーラワットが粘った。西岡は3勝1KO。ウィーラワットは3勝2KO1敗。

 西岡は「相手のジャブがよくて、いいペースで試合ができなかったことを反省している。まだベルトは遠いとあらためて思ったので、力をつけてランキングに入りたい」と語った。

◇女子フェザー級タイトルマッチ6回戦
藤原茜(ワタナベ)[2-0(58-56×2、57-57)]三好喜美佳(川崎新田)

 両者は22年6月に対戦し、三好が三者三様のドローでベルトを守った。リマッチはスタートから互いによく手を出した。初回は藤原が左フックを好打、右ショートも決めた。

藤原(右)は右が冴えた

 2回、三好がプレスを強めて得意のボディ攻撃だ。藤原はジャブ、左フック、右を当てて対抗。中盤は近距離の攻防となり、しつこく手を出して飲み込みにかかる三好と、印象的なパンチで有効打を重ねる藤原という構図。両者が持ち味を出し合う熱戦となった。

 互いに譲らず競り合い、我慢比べが最後まで続き、最終回はともに力を振り絞っての攻防。軍配はわずかの差で藤原に上がった。

 36歳の藤原は三好との第1戦から4試合連続のタイトルマッチでようやく初タイトルを獲得。6勝2KO3敗1分。40歳の三好は昨年6月、ドイツでWBAゴールド王座に挑戦して敗れて以来のリングだった。17勝6KO15敗2分。

 試合後は涙の止まらなかった藤原は「すごく時間がかかったけど、偉大な先輩と後輩がいる中で、ようやく一人前になれたと思う。ようやく獲れてすごく重いです。まだボクシングを試合して楽しいと思えるので、そう思えるうちはがんばりたい」と話した。

◇60.0キロ6回戦
佐藤諄幸(厚木ワタナベ)[TKO4回57秒]及川唯(川崎新田)

◇バンタム級6回戦
椎名善聴(FLARE山上)[2-0(58-56、59-55、57-57)]阿知和賢(ワタナベ)

◇S・バンタム級4回戦
内藤大起(川崎新田)[TKO4回2分18秒]佐藤佑樹(角海老宝石)

◇S・フェザー級4回戦
小橋フウラ(宮田)[TKO2回1分52秒]林邦行(川崎新田)
観衆=1302人

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