王者武居由樹もKO宣言「自分だけがいいパンチ当てる!」
2024年8月21日 10時04分
2024年8月20日 22時24分
元WBC世界フライ級王者で9月3日の井上尚弥と同じリングで武居由樹(大橋)の持つWBO世界バンタム級王座に挑戦する同級1位比嘉大吾(志成)が19日午後東京・目黒の所属ジムでメディアに練習を公開し、順調な仕上がりをアピールした。
練習前の会見でいまの心境を問われ、「まずは体重を意識しないといけないので……」と答えた比嘉。2018年に計量で失格し当時保持していたWBC世界フライ級王座をはく奪された苦い経験がある。あれから6年半ぶりに巡ってきた世界タイトルのチャンスを前に、気負いは感じられない。「いつもの試合と同じ。ただ目の前の試合に勝ちたいという気持ち」と比嘉は言う。
比嘉によると試合2週間前のこの日の時点での体重は、バンタム級リミット(53.5kg)まで「練習前であと5キロ、練習後で4キロ。いい感じです」とのことだ。
再起後は8戦して6勝4KO1敗1引き分け。15連続KOの日本タイ記録を樹立したフライ級時代のようには倒せなくなったという見方もあるが、それは「気持ち」の問題だと言うのは、野木丈司トレーナーだ。ミットで比嘉のパンチを受けていて「気持ちの入った時のパンチと、そうでない時のパンチは全然違う。いまの大吾は再起後のどの試合も参考にならないほどいい」と、手ごたえを感じている。
比嘉は武居について「一番はパンチ力ですが、踏み込みがあってバネがある。距離の取り方がうまい」と高く評価する。このため試合では「自分が武居君の距離をつぶせるかどうか」が試合のかぎと明かす。
これまで武居陣営とは、野木丈司トレーナーの“朝練”で一緒になることも多かった、いわば顔なじみ。しかし「大好きな人たちですが、せっかくいただいたチャンスなので、勝負に徹します」(野木トレーナー)。比嘉も「(試合が決まってからは)武居君と会ってもいないし、連絡先も分からない」と対決姿勢を強めている。
この日は武居側を代表して八重樫東・大橋ジムトレーナーが志成ジムを訪れていたが、それを意識して野木トレーナーのこんな発言も。「武居君サイドは入られたくないと思っている。そこをどう入るか。ガードを下げる大吾の癖がありまして、そこをどう(武居が)攻めるのか……」。八重樫トレーナーにあえて手の内を明かしたというよりは、これも心理戦、駆け引きの一環なのだろう。すでに両陣営の戦いは始まっている――。
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