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井上尚弥挑戦迫るドヘニー「KOにフォーカスはしても、それを追求しないことが肝心だ」

2024年8月30日 11時27分

 世界S・バンタム級タイトルマッチが迫る。4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に挑むTJ・ドヘニー(アイルランド)の、本誌最新号に載りきらなかったインタビューを紹介しよう。以下は、8月上旬、米ボストンでトレーニングキャンプ中の挑戦者に三浦勝夫通信員が話を聞いたもの。

ドヘニー(8月24日の公開練習で) photo/Naoki Fukuda

――井上がルイス・ネリに喫したダウンは大きな参考になるか?
 「無敵の者は存在しないという現実を知るには参考になった。誰でもダメージを被るしノックダウンを喫する。それはどれだけスキルがあるボクサーでも変わらない」

――ネリとの試合であなたが気づいたことは?
 「取り立ててない。たとえ私がノックダウンを奪うパワーを持っているとしても。我々は特別、何かを探し出そうとはしていない」

――東京ドームの同じイベントであなたは試合を行いました。自身の試合後、現場でネリ戦を観戦したのですか、それとも別の場所で観た?
 「私はリングサイドで観戦した。彼の試合をリングサイドで観たのは2度目だ。最初はスコットランド・グラスゴーでマニー・ロドリゲス戦を目撃した」

――あなたは日本でジャフェスリー・ラミド、岩佐亮佑、中嶋一輝に印象的な勝利を飾っています。彼らはいずれもサウスポーですが、対サウスポーのほうが得意なのか?
 「サウスポーが得意だということはない。でもキャリアを通じて私はサウスポーたちに成功を収めている」

――あなたのボクシングの強みは?
 「わかりやすいのはパワーとフィジカルの強さだろう。それとリングゼネラルシップをストロングポイントに挙げたい」

――井上に勝つためにKOを狙うのか?
 「これはプロフェッショナル・ボクシングだからKOにフォーカスするのは他の試合同様、当然のこと。でも、それを追求しないことが肝心だ」

――今回のチャンスをもらったことを感謝している?
 「ミスター・オオハシ、ミスター・ホンダ、ミスター・イノウエに永遠に感謝する。このビッグチャンスは私とチームの夢だったから」

――報酬の額があなたのモチベーションアップにつながる?
 「私はいつもアスリートの立場を優先する。業績を打ち建てることがモチベーションの引き金になる。マネーは後からついて来るものだと思う」

――あなたはアイルランド出身ですが、なぜオーストラリアへ移住を決意したのですか?
 「2008年に私はオーストラリアへ移った。アイルランドは私にとって、あまりにも向上する機会がなかったからだ。それは私がこれまで行った決断でベストなものだった」

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