訃報 96歳石井敏治トレーナー死去
2025年4月29日 19時37分
2025年4月29日 19時48分
29日、エディオンアリーナ大阪第二競技場で開催された『フェニックスバトル134』。メインイベントで行われた56.3kg契約8回戦は、S・バンタム級で世界ランク上位に入る(IBF世界5位・WBC7位・WBA9位、WBOはフェザー級3位)下町俊貴(グリーンツダ)が、元世界バンタム級ランカーのアラン・ディパエン(タイ)に78-74、79-73、79-73の3-0判定勝利を収めた。
日本王座を4度防衛し、世界戦準備のために返上した下町は、21年12月に当時WBA&IBFバンタム級王者だった井上尚弥(大橋)に挑戦した(8回TKO負け)ディパエンを迎えた。
直近の日本王座防衛戦で2試合連続最終ラウンドにダウンを喫していた下町が、ディフェンス重視で臨んたことは疑いようがなかった。
179cmと長身のサウスポー下町に対し、162cmのディパエンは右ストレートを上下に打ち込みながら間合いを詰めようとするが、下町は右ジャブと小さなステップで丁寧に距離を管理。右から左フックにつなぐディパエンに付け入る隙を与えずに、左アッパーのボディーブロー、右フックの上下攻撃でポイントを重ねていった。
しかし、小柄で的が小さく、ガードも堅いディパエンからなかなかクリーンヒットを奪えなかったのも事実だ。5回にはディパエンの右に対し、左を重ねて右フックを返してもみせたが、基本的には危険なタイミングをずらすことを第一とした。ほんの稀にディパエンが下町に合わせた左フック、右ショートも下町の警戒心を強めたのだろう。下町の距離の遠さに加えて元々タメ打ち傾向にあるディパエンは、手数もコンビネーションも少なく、それが下町にやりづらさを感じさせたのだろう。最終8回、下町が強引に左ストレートを打ちにいき、両者打ち合う場面がようやく訪れたが、ともに決め手を欠いた。
クリーンヒットを奪わせない。それは存分に披露した下町。だが、相手を誘って手を出させ、そこにカウンターを打ちこむ。そういう駆け引きもできる下町だけに、少々物足りなさも感じた。「世界に向けて頑張っていきたいですが、誰か倒すコツを教えてほしい」と会場に訴えた。下町(28歳)は21勝12KO1敗3分。ディパエン(34歳)は20勝17KO4敗。
セミファイナルで行われたS・フェザー級8回戦は、22年全日本新人王の大谷新星(真正)が日本7位の福井貫太(石田)から計4度のダウンを奪い、77-71、79-69、79-69の大差判定で勝利。日本ランク復帰を濃厚とした。
カウンターのうまい福井。推進力の強い大谷。だが、初回にカウンターを決めたのは大谷だった。福井の右をかわして左フックを決めてダウンを奪った大谷は、続けてワンツーで2度目のダウンを奪う。
2回には、右フックを福井に意識させておき、右アッパーをヒットした大谷。対して福井は左ジャブとステップで徐々にリズムを取り戻しかけたが、4回に右から左ストレートを決めた大谷が福井に尻もちを着かせ、流れを渡さなかった。
大谷は左フックと右アッパーをそれぞれ上下に放り込む。福井はこのいずれもが上下どちらに来るか読めていないようだった。
7回、福井の右に対し、大谷が左フックをふたたび合わせると、福井は弾け飛ぶようにダウン。あと一歩仕留めるまでに至らなかった大谷だが、強打を散らす攻撃を続けた完勝だった。合計4度目のダウンを喫した福井は、最後まで戦い続けることで意地をみせた。
大谷(24歳)は11勝7KO2敗。昨年8月の日本王座挑戦(奈良井翼に判定負け)に続き連敗となった福井(31歳)は12勝8KO7敗1分。
L・フライ級8回戦は、OPBF15位の木村彪吾(グリーンツダ)が須藤大介(三迫)を初回1分22秒、レフェリーストップによるTKOに仕留めた。
低く沈み込みながら近づく須藤を、木村は冷静に迎え打ち、右アッパーから左フック、さらに左ボディーブローをヒット。須藤の左を外して右ストレートをヒットすると、グラついた須藤をレフェリーが抱えた。
23年4月以来の勝利を飾った木村(24歳)は10勝4KO5敗2分。22年9月以来のリングとなった須藤(30歳)は7勝11敗3分。
◇S・ライト級6回戦
田下翔太(匠)[TKO4回1分6秒]ティティコン・ラッタナクン(タイ)
◇58.0kg契約6回戦
三尾翔(グリーンツダ)[TKO1回1分32秒]ハンマー・タク(岐阜ヨコゼキ)
◇西日本新人王予選バンタム級4回戦
髙岡賢伸(グリーンツダ)[KO1回2分33秒]杉岡史問(江見)
◇西日本新人王予選S・フライ級4回戦
浦﨑優(グリーンツダ)[TKO3回1分49秒]山口剛史(倉敷守安)
2025年4月29日 19時37分
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