昨夜、東京ドームで開催された「THE DAY」で、そろって見事に防衛を果たした井上尚弥と井上拓真が一夜明けた3日、横浜市内の大橋ジムで会見。2年前、同じく東京ドームでともに勝利して以来の兄弟同日防衛の悦びにひたった。

大橋ジムで開かれた一夜明け会見
めずらしく左目付近を腫らした尚弥は薄めのサングラスをかけての登場。対して拓真はほとんど傷のない顔で臨んだ。
「拓真と2人で今日を迎えられて嬉しく思う」と真っ先に喜びを口にした尚弥は、最強挑戦者中谷潤人(M,T)とのせめぎ合いの中で何度も笑顔を交換した場面を「技術・気迫をお互いに感じながら戦って、ディフェンスからオフェンス、またディフェンスと打っても当たらない空間をお互いに楽しんだ」と、あらためて楽し気に振り返った。
32戦のキャリアの中で、ほとんどポイントを奪われてこなかった尚弥。だが、昨夜はもっとも競った判定(116-112、116-112、115-113)に。これについて「2ポイント差は厳しいと思ったけれど、自分のやっている感覚、セコンドの声と採点にズレがあるならば、しっかり見直す必要がある。そして、(ジャッジが)どこを優勢としてポイントを加えているのかも知りたい」と、ここは真剣な眼差しだった。
いずれにしても勝者尚弥のみならず、敗者中谷への賛辞も多かった高次元の戦いに、「ネクスト」を求める声も多く聞かれるが、「それを望む声があるなら第2弾も。もちろん別の選択肢もあるので、それは大橋(秀行)会長と話し合って」と今後について含みをもたせ、さらなる“伝説”の訪れを「もちろん期待してほしい」と意欲的に語った。
“レジェンド”井岡一翔(志成)から2度ダウンを奪う完勝を遂げた拓真は「ジャブで勝ったことで、いい流れを作れた」と勝因のポイントを挙げた。同席した父・真吾トレーナーは「ジャブが優れている井岡選手に、その差し合いで最低でも五分の勝負と考えていたが、拓真が差し勝ったことで、その後は足のスピードをしっかりと出すことができた」と満足顔。拓真の試合をあらためて見直した尚弥も「パーフェクト。ロープ際のディフェンスや接近したときの肩の入れ方は変態だなって感心した」と独特な言い回しで賞賛し、集まったメディア陣を大爆笑させた。


