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渡部、世界1位のプラウェートを破る

2012年11月19日 21時35分

 東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチが19日、後楽園ホールで行われ、チャンピオンの渡部あきのり(協栄)は、挑戦者でWBC・S・ライト級1位のプラウェート・シンワンチャー(タイ)を3-0(117-108、116-112、116-111)の判定で下し、4度目の防衛を成功させた。

 
 渡部はスタートから距離を意識し、大振りにならないよう注意してファイトした。プラウェートに押し込まれ、ロープを背負う場面もあったが、相手の打ち終わりにパンチを合わせ、5回には左のカウンターでダウンを奪った。中盤以降も冷静に戦い、ノックアウトは逃したものの、粘るプラウェートを突き放しての勝利だった。
 35歳のプラウェートは腹回りが太く、万全ではないと思われたが、テクニックと強打で渡部を苦しめ、KO負け寸前の場面でも驚異的な粘りを見せて会場を沸かせた。
◇51.5㎏契約8回戦
中釜兵武(白井・具志堅S)[3-0(79-73×2、79-72)]桜井康弘(レパード玉熊)
◇S・バンタム級6回戦
上林巨人(竹原&畑山)[2回2分39秒TKO]小泉良太(北澤)
 
 06年の全日本選手権を制するなどアマ6冠を獲得した上林のプロデビュー戦。上林はスピードとパンチがあり、相手をよく見て落ちついたボクシングをする。圧勝で大器の片りんを見せた。
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