０ＰＢＦ（東洋太平洋）と日本ウェルター級タイトルを併せ持つ渡部あきのり（協栄）の両タイトル防衛戦が27日、後楽園ホールで行われ、渡部は挑戦者の０ＰＢＦ同級２位（日本同級１位）斉藤幸伸丸（輪島功一スポーツ）を11ラウンドＴＫＯに退け、０ＰＢＦは３度、日本は２度の防衛を成し遂げた。
　結果はＴＫＯ勝ちと文句無しだったが、そこに至る過程で、渡部は結構挑戦者に手こずった。表現を変えれば、斉藤が善戦したともいえる。結果は15連続ＫＯの日本記録を持つ渡部が、強打を遺憾なく発揮して試合を閉めた。「銀行預金も減っていたので、絶対に負けられない試合だった」とハングリー精神を渡部は強調していた。