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粉川拓也が久高寛之に3-0判定勝ち

2014年10月10日 20時52分

 10日東京・後楽園ホールの「DANGAN112」のメインイベント53キロ契約8回戦は、前日本フライ級王者の粉川拓也(宮田)が元世界ランカーの久高寛之(仲里)を3-0判定で下して勝利。連敗を脱出した。スコアは77-74、77-75、78-74。

粉川が久高に勝利(ボクシングニュース)
久高に右を叩き込む粉川(右)

 粉川は昨年12月の日本タイトルマッチで村中優(フラッシュ赤羽)に敗れてV4に失敗。タイに遠征した再起戦でWBAフライ級暫定王座ヨドモンコン・ウォーセンティップに敗れ、連敗を喫してのこの日の一戦を迎えた。対する世界挑戦4度の経験を持つ久高も昨年8月のWBO世界S・フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)、4月には無敗のホープ松本亮(大橋)に敗退。実力者同士が生き残りをかけたサバイバルマッチに挑んだ。

 独特のリズムを持つ粉川はいつも通りフェイントを駆使して多彩なパンチを繰り出すボクシング。体格で勝る久高は2回からプレスを強め、ボディ攻撃で粉川に迫ったが、粉川はラウンド終了間際に右カウンターを決めてダウンを奪った。

 3回以降は体をぶつけ合っての押し合い、クリンチも多く、試合は消耗戦の様相を呈していった。4回終了間際には久高が右を決めて粉川の腰が砕ける場面もあったが、粉川が右をヒットさせれば、久高のボディブローが決まるなど、どちらが優位とも言えないままラウンドが進んだ。

 疲労の見える両者だが、最後の力を振り絞ってパンチを出し合って最終8ラウンドを終了。軍配は粉川に上がった。粉川は23勝13KO4敗。久高は22勝10KO13敗1分。

宮坂(右)は最後まで右をよくあてた

◇S・バンタム級8回戦
宮坂航(角海老宝石)[3-0(79-74×3)]岩崎悠輝(新開)
 小國以載(角海老宝石)、久我勇作(ワタナベ)に連敗し日本ランキングを失った岩崎はこれが再起戦。試合は初回から背の低い宮坂のジャブ、右クロスがよくヒットした。岩崎は2回、ボディ攻撃からラッシュをかけて見せ場を作ったが、3回以降は宮坂がジャブと右でポイントをピックアップ。被弾の多い岩崎は3回から元気がなくなった。

◇62.2kg6回戦
高見良祐(18鴻巣)[TKO4回1分37秒]松土翼(ワタナベ)
 2013年東日本ライト級新人王の高見は、昨年12月の全日本新人王決定戦敗退以来のリング。頭を下げて前に出てくる松土に対し、2回に接近戦で左フックを決めてダウンを奪う。高見はその後もボディ攻撃を軸に粘る松土を攻め続け、最後は左ボディブローで悶絶させた。高見は5勝4KO1敗。松土は4勝1KO9敗4分。

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