内山高志、挑発受けても余裕のマイペース
2014年12月29日 18時05分
2014年12月29日 13時58分
あす30日、東京体育館でゴングとなる「ボクシングフェス2014 SUPER BOXEO」(フジテレビ系列で放送)の前日計量が29日、東京・九段下のホテルグランドパレスで行われた。メインのWBO世界S・フライ級タイトルマッチに出場する井上尚弥(大橋)、セミのWBC世界L・フライ級王座決定戦に挑む八重樫東(大橋)、プロ6戦目に臨む村田諒太(帝拳)らが一発パスした。
2階級アップで王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する井上は「楽勝かと思っていたけど、思ったよりもきつかった」と減量を振り返ったが、「体調はめちゃめちゃいい」と今までの計量直後では決して見られなかった明るい表情で語った。
ナルバエスについては「39歳の身体じゃないですね。胸板も厚いし仕上がっている」とまずはスーパー王者をリスペクト。それでも不安と自信について問われると「自信しかない。練習を最後まで追い込めたし、S・フライ級がベストウェートだと思ってますから」と声を弾ませた。
やはりコンディションがいいのだろう。この日の井上は冗舌だった。来年の大みそかにはローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と対戦したいか、という質問にも「いいですね。それまでしっかり勝ちたい」。プロ8戦目の21歳は生気がみなぎっていた。
3階級制覇をかけ1位ペドロ・ゲバラ(メキシコ)との王座決定戦に臨む八重樫は淡々としたもの。1階級下げることで減量が心配されたが、専門家のアドバイスを受けて計量をしっかりクリアした。ゲバラについては「しっかり体を作ってきている。強そうだ」と警戒しながら「自分の力を出し切って勝ちたい」。減量の影響は当日のリングで明らかになるだろう。
プロ6戦目でジェシー・ニックロウ(米)と対戦する村田もいつも通り笑顔を交えて報道陣の取材に応じた。5月の京都の試合で計量後に食べ過ぎた反省から、この日の食事は控えめにしたとのこと。勝負の年となる2015年を目前に「約束された未来などない。目の前の試合に勝って自信をつけていきたい」と一戦必勝を誓った。
WBCライト級1位のホルヘ・リナレス(帝拳)も同王座決定戦を争う2位ハビエル・プリエト(メキシコ)とともに計量をクリアした。タイトルマッチの舞台は2011年10月のアントニオ・デマルコ(メキシコ)戦以来3年ぶり。「初めて世界タイトルを獲ったオスカー・ラリオス戦(07年7月)のときは調子が良かったけど、今回はあのときよりも調子がいい。久々のグッドコンディションだよ」とこちらも自信の表情だった。
OPBF東洋太平洋S・フライ級王座決定戦に出場する松本亮(大橋)は52.0キロ、ルサリー・サモール(タイ)は51.8キロをマーク。兄弟対決に臨む井上拓真(大橋)とネストール・ナルバエス(アルゼンチン)も計量をクリアした。試合の模様は30日18時からフジテレビ系列で全国放送される(最大延長21時24分まで)。
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