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加速する統一戦 2月から4月にかけスター対決4試合 今後ベルトが統一される階級は?

2022年2月15日 12時06分

 メジャー4団体による統一戦の流れが加速している。昨年はボクシング界を牽引するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がS・ミドル級で4団体統一を成し遂げるなど、各階級で活発に統一戦が行われた。その流れはさらに増しており、立て続けに統一戦が発表されている。まずは現時点で決まっている統一戦をチェックしてみよう。

■統一戦スケジュール
2.26 S・ライト級4団体統一戦 ジョシュ・テイラー(英)vs.ジャック・カテラル(英)
3.19 S・ウェルター級4団体統一戦 ジャーメル・チャーロ(米)vs.ブライアン・カスターニョ(亜)
4.16 ウェルター級3団体統一戦 エロール・スペンスJr(米)vs.ヨルデニス・ウガス(キューバ)
4.30 S・フェザー級2団体統一戦 オスカル・バルデス(メキシコ)vs.シャクール・スティーブンソン(米)

 既に4冠王者のテイラーは4つのベルトをかけてカテラルと防衛戦。この試合に勝利したあと、ウェルター級にクラスを挙げるのかが注目されている。

 3冠王者チャーロ弟とWBO王者カスターニョは昨年7月に対戦してドロー。4つのベルトをかけての再戦となる。WBC&IBF王者スペンスはマニー・パッキャオに勝ったWBAスーパー王者ウガスと3冠戦。WBC王者バルデスとWBO王者スティーブンソンはともにキャリア初の統一戦となる。

 S・ミドル級4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)の次戦は未定。L・ヘビー級選手と対戦するという報道が多く、S・ミドル級の防衛戦をするかどうかは分からない。

 WBCフランチャイズ王座を含めて4本のベルトを保持するのがジョージ・カンボソスJr(豪)だ。こちらは次期対戦候補にWBCが認定する正規王者デビン・ヘイニー(米)が挙がっており、もしヘイニーに勝利すれば真の4団体統一王者として文句なしだろう。

 ミドル級はWBAスーパー王者の村田諒太(帝拳)とIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の試合が昨年12月にセットされながら、新型コロナウイルスの影響で延期となった。新たなスケジュールの発表が待たれている。バンタム級の井上も3団体統一戦のウェイティングサークルに入っている状態。次戦でWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)との対戦が有力視されている。

 S・フライ級はエストラーダが3月5日に予定されていたローマン・ゴンサレス(ニカラグア=帝拳)との再戦をキャンセルし、今後の見通しが不透明な状況に。一方で昨年暮れに予定されながら延期となったWBO王者井岡一翔(志成)とIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)の2団体統一戦の実現が期待される。

 以下、複数のベルトを持つチャンピオンを並べてみた。17階級中、10階級で統一チャンピオンが存在する。今後もプラットフォームの壁を乗り越え、統一戦が加速することに期待が集まる。

■複数団体制覇王者
ヘビー級 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)WBAスーパー、IBF、WBO
L・ヘビー級 アルツール・ベテルビエフ(ロシア)WBC、IBF
S・ミドル級 カネロ・アルバレス(メキシコ)WBAスーパー、WBC、IBF、WBO
S・ウェルター級 ジャーメル・チャーロ(米)WBAスーパー、WBC、IBF
ウェルター級 エロール・スペンスJr(米)WBC、IBF
S・ライト級 ジョシュ・テイラー(英)WBAスーパー、WBC、IBF、WBO
ライト級 ジョージ・カンボソスJr(豪)WBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF、WBO
S・バンタム級 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)WBAスーパー、IBF
       スティーブン・フルトン(米)WBC、WBO
バンタム級 井上尚弥(大橋)WBAスーパー、IBF
S・フライ級 フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)WBAスーパー、WBCフランチャイズ

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