ラウンドアップ ボクシング界が台風被害で募金活動
2015年9月14日 18時13分
2015年9月14日 15時47分
22日に大田区総合体育館で9度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介(帝拳)が14日、都内のジムで練習を公開した。挑戦者で元WBA同級“スーパー”王者アンセルモ・モレノ(パナマ)戦に向けて順調な仕上がりをアピールした。
この日の朝にモレノが来日。決戦へのカウントダウンが始まる中、山中が報道陣の前で決意を表明した。「コンディションも問題ないし、調整もうまくいった。その証拠にスパーリングは過去最多。予想以上に多くなった」。調子がよすぎて急きょスパーリングを増やす日もあり、モレノ戦に向けたスパーリングは150ラウンドを数えた。
元世界王者のモレノはWBAタイトルを12度防衛した強豪で“幽霊”の異名を持つとらえどころのなさが売りだ。浜田剛史代表は「モレノはお客さんが何を望んでいるかまったく考えない選手で、やっかいと言えばやっかい。海外の関係者の声を総合すると、山中でもモレノは倒せないという意見がほとんど」と説明する。
山中もモレノのやりにくさは百も承知だが、「防衛回数も忘れていた」と言うほど徹底してモレノ対策に没頭。この日スパーリングの相手を務めたWBOバンタム級1位マーロン・タパレス(フィリピン)らとスパーリングを重ね「左で倒すイメージができているし、そこにいたるまでのイメージもできている」と言うから頼もしい。
来日したモレノが「100%の自信がある」と発言したことの感想を問われ「今回は自信ない、と言われても困るので」と余裕の切り替えしで応じた山中。「お互い自信満々で戦うのがいい。今回は勝ちにこだわって、結果的にKOならうれしい」と“頂上決戦”に並々ならぬ意欲を見せていた。
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