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しずちゃんが「悔いはありません」と引退会見

2015年10月20日 0時25分

 女子ボクシングで五輪出場を目指していたタレントの「しずちゃん」こと山﨑静代さん(36=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)が19日、大阪市内のホテルで引退記者会見を行った。「たくさんのチャンスをいただいた。今年4月から体調を崩し、リオ五輪に行きたい気持ちはあったが、心と体がついていかなくなった。やり切ったので、悔いはありません」とグローブを置く決意を語った。

山根会長(左)からねぎらわれたしずちゃん

 日本ボクシング連盟の山根明会長は、山﨑選手にタレント活動とともに、連盟役員として女子ボクシングの強化、底辺拡大に努めてもらう考えだ。

 山﨑選手は5年前、ドラマでボクシング選手を演じたのがきっかけでボクシングを始め、女子ボクシングが採用された3年前のロンドン五輪を目指した。女子重量級のトップ選手として全日本選手権で5回優勝。ロンドン五輪の予選を兼ねた世界女子選手権ではベスト16に入ったが、出場権は獲得できなかった。

 リオ五輪目指して現役を続けていたが、昨年11月の世界選手権で敗れたことで、「世界の壁を感じ、自分のボクシングが通用しないと思った」そうだ。今年に入り、あと1年と迫ったリオに行きたい気持ちは高まっていたが、4月ごろから練習の後に過呼吸に襲われるなど体調がすぐれず、「このまま中途半端な状態では現役を続けられない」と引退決意に至った理由を語った。

 一番の思い出は「ロンドン五輪予選で1勝したこと」で、「私の中で一番大きな試合で、あんなにうれしいことはなかった。ボクシングをやっていないと絶対にわからない経験を味合わせてもらいました。精神面の弱いところがあった昔の自分より強くなることができました」と現役生活を振り返った。

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