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前原太尊が石田順裕とスパー、タイトル奪取に自信

2015年10月29日 23時15分

 11月9日、後楽園ホールで柴田明雄(34=ワタナベ)が持つ日本・OPBFミドル級王座に挑戦するOPBF同級1位の前原太尊康輝(22=六島)が29日、大阪市住吉区長居東の六島ジムで練習を公開した。初のタイトル挑戦に備え激しい練習を積んでいる浪速のタイソン前原は元WBA世界S・ウエルター級暫定王者、石田順裕(40=引退)と実戦並みのスパーリング。石田を気迫で追い込み、3ラウンドの予定を2ラウンドで切り上げさせた。

前原大尊が石田とスパーリング
石田(左)とのスパーで前原はレベルアップ

 前原は190センチの長身のサウスポーで、9勝9KO1敗1分のハードパンチャー。OPBFタイトルは5度目、日本タイトルは4度目の防衛を目指すベテラン王者に対抗するために、今年6月に現役を引退、大阪・寝屋川市でスポーツジムを開いている石田にスパーリングや練習指導を求め、石田もデビュー当時から知っている選手なので「特訓コーチ」を引き受けた。

 前原はゴングが鳴ると、飛び込んで速いワンツーを打ち込み、石田が後退したところに左右のボディフック。石田も負けじとプレスをかけて、激しい打ち合い。だが、前原の圧力が上で、石田がロープを背負う場面も。2回も前原の伸びがあるストレートがヒット、ゴング寸前、ストレートを被弾した石田の動きが急激にストップ。2回終了後、枝川孝・六島ジム会長が「これぐらいで止めるか」と石田に声をかけた。

 すでに週1回、5週にわたりスパーリング相手を務めている石田は「毎回、いろいろアドバイスしているが、それを吸収して上達している。最初はテクニックでパンチをかわしていたのが、通用しなくなった。もうスパーリングはいやです」と笑顔混じりで話し、「当日のコンディションをうまくもっていければいけると思う」と前原の成長に太鼓判を押した。

 前原は「初めて手合わせした時は、引退されているのに、なんでこんなに強いのと思いました。ほめてもらい1週ごとに、強くしてもらった気がします」と石田に感謝。「チャンピオンはどういう戦法でくるかわからないが、コンビネーションで倒しにいきます」と「特訓」の成果を存分に発揮する構えだ。

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