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斉藤司がタイ人にTKO勝ち、前座はダウン応酬の熱戦

2015年12月2日 21時10分

「ザ・グレイテスト・ボクシングvol.23」が2日、後楽園ホールで行われ、メインの62.5キロ契約8回戦は、日本ライト級11位の斉藤司(三谷大和S)がテーントーン・シットサイトーン(タイ)に2回2分7秒TKO勝ちした。

2ラウンドで試合を決めた日本ランカーの斉藤

 斉藤は昨年7月、日本ライト級王者の加藤善孝(角海老宝石)に敗れ、これが再起2戦目。力強く振ってくるテーントーンに対し、初回こそ慎重に対応したが、2回に距離を詰めて接近戦を挑み、右アッパーでダウンをゲット。立ち上がったタイ人にラッシュして試合を終わらせた。

 長男が生まれたばかりだという斉藤は「家族を幸せにするためにボクシングをしている。家族のために世界チャンピオンなります」とリング上からアピールした。戦績は21勝16KO3敗。テーントーンは8勝3KO5敗1分。

長井(左)はダウンした直後に将太を沈める劇的な勝利

◇S・フライ級8回戦
長井一(ワタナベ)[TKO1回1分59秒]ガンバレ将太(戸髙秀樹)
 試合は劇的な幕切れ。初回1分すぎ、将太の右ストレートが見事に決まり、元日本ランカーの長井がダウン。試合再開が告げられ、両者が近づくと、今度は長井の右がカウンターとなって炸裂。崩れ落ちた将太のダメージは大きく、立ち上がったものの主審がTKOを宣告した。長井は12勝3KO7敗2分。将太は11勝2KO6敗1分。

◇S・バンタム級8回戦
藤原陽介(ドリーム)[3-0(77-76、78-76、78-75)]熊谷直昭(T&T)
 スタイリッシュな日本S・バンタム級11位の藤原に対し、熊谷は変則的なボクシング。試合が動いたのは4回。熊谷のフックで藤原がグラつく。ここがチャンスと攻める熊谷に対し、藤原の右カウンターが炸裂。熊谷がダウンした。今度は藤原が攻める番だが、ここで熊谷のフックが再び決まり、藤原がキャンバスに転がった。5回以降は一進一退の展開となったが、藤原がジャブでポイントを稼いで接戦を制した。「何とか生き残った」と語った藤原は16勝4KO3敗。熊谷は7勝4KO3敗。

◇フライ級8回戦
望月直樹(横浜光)[3-0(77-76×2、78-76)]渡邉秀行(郡山)
 元日本ランカーのサウスポー渡邉に対し、望月は低い姿勢で距離を詰め、右ストレートを当てて試合を優勢に進めた。思うような距離をキープできず苦しんだ渡邉は終盤に連打を見舞うシーンも作ったが及ばなかった。望月は8勝5KO1敗。渡邉は8勝6KO8敗3分。

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