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2年8ヵ月ぶり日本の試合迫る リナレス公開練習

2009年10月2日 19時39分

 ベネズエラのゴールデンボーイも絶好調--。10月10日のダブル世界タイトル戦に出場するWBA世界S・フェザー級チャンピオン、ホルへ・リナレス(帝拳)が2日午後東京・神楽坂の帝拳ジムで公開練習。「今までで一番」(本人談)という仕上がりぶりをみせた。
3ラウンドのスパーリングは、日本ライト級1位の加藤善孝(角海老宝石)が相手。リナレスは果敢に出る加藤に対して、左フックのカウンターを放つなど、王者の余裕。加藤が猛然と左右を連打して迫る場面もあったが、リナレスはロープを背に顔色ひとつ変えずにかわしてみせた。これにはタフネスに自信があるという加藤も「たまにくる1-2-3は速くて対応できない。これが8オンス(試合用グローブ)でヘッドギアなしだったら危ない」と脱帽していた。
 練習前に記者会見に臨んだリナレスは、「ずっとやりたくて、やれなくて、やっとできた」と、2年8ヵ月ぶりの日本での試合実現を喜び、今から本番が待ち遠しそう。これに勝てば、来年は先頃契約したオスカー・デラホーヤのGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)のプロモートで、米国でのビッグマッチが待っている。リナレスの今度の試合を見に来日が予定されているデラホーヤからは「気をつけろ」と言われたそうだが、「心配ないよ」と自信満々だ。ラスベガスに1ヵ月半滞在して100ラウンドのスパーを積んできたというリナレス、「最初はホームシックで東京に帰りたかったよ」と、日本人のような感想をもらしていた。
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