WBA世界S・フェザー級王者ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)がオスカー・デラホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)とプロモート契約。いよいよ本格的に米国のリングでビッグマッチに向け乗り出すことになった。ラスベガスで練習中のリナレス(24)は、メイウェザーのカムバック戦の行われた19日(現地時間)市内のホテルでデラホーヤ・プロモーター、そのパートナーのバーナード・ホプキンスらと一緒に記者会見に臨み、契約を結んだことを正式に発表した。
デラホーヤ・プロモーターから「私のニックネームと同じ“ゴールデンボーイ”と呼ばれる選手、今世界でもっとも賢いボクサーの1人」と紹介されたリナレスは、少年時代からのアイドルと一緒にいることに興奮気味。「アメリカの試合が今から待ちきれない! このチャンスをもらえてとてもうれしい。本田(明彦)会長に感謝します」とあいさつした。
またデラホーヤ・プロモーターは「リナレスの試合を見た人は誰でも、彼がパウンド・フォー・パウンドで最高のボクサーの1人であることを知っている。残念ながらこれまで(米国では)彼の試合を見た人は少なかったが、これからは違う。彼は注目を集め、よりふさわしいビッグ・ファイトに出られるだろう」と期待を込めて語った。同時に「英語も勉強中」とプッシュ。リナレスは母国語のスペイン語とともに日本語もかなりしゃべるが、今後は米国でスターダムにつくために必要な英語もマスターする必要がある。
リナレスは10月10日に東京・代々木第二体育館で不敗の挑戦者(同級6位)フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)相手に2度目の防衛戦を予定しており、これをかたづけた後で、米国の試合に向かうことになる。なおリナレスは今後も帝拳ジム所属であることに変わりなく、厳密には米国で行う試合について、GBPと帝拳プロモーションが共同でプロモートすることになる。
写真はデラホーヤ㊨、ホプキンスと記者会見に臨むリナレス
=PHOTO/SUMIO YAMADA=