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22歳の新フライ級世界王者をインタビュー

中谷潤人「感動したと言ってくれるのがうれしい」 
22歳の新フライ級世界王者をインタビュー

2020年12月18日 12時51分

 フィリピンのジーメル・マグラモを8回KOで下し、WBO世界フライ級チャンピオンの座に駆け上がった中谷潤人。コロナ禍で初めて外国人選手を呼んで行われる世界タイトルマッチとあって、重圧も倍増のリングだったが、22歳の若武者はベストパフォーマンスを披露。中学を出て以来、追い続けてきた夢をかなえた。新ヒーローの声をお届けしよう。=ボクシング・ビート1月号より=

 待ちに待った世界タイトルマッチのリングでマグラモをノックアウトして1ヵ月。新チャンピオン中谷はあいさつ回りの日々を送っている。本来なら盛大な祝勝会続きになるはずが、コロナ禍にあっては大人数で集まりにくい。というわけで、応援してくれた一軒一軒を小まめに回っているのが律儀な中谷らしい。「感動したと言ってくれるのが本当にうれしいです」と白い歯を見せる中谷である。

 ジムワークを再開したのはマグラモ戦から2週間後のことだった。コロナで試合延期を繰り返し、気の休まる暇もそうはなかったろうからもう少しノンビリしてよさそうなものだが、「ウズウズしています」とジムに戻った。いつものようにバッグを背負ってやってきた中谷に、世界王者になって初のインタビューを試みる――。

――さっそくですが、あらためて世界王座獲得戦についてお訊ねします。当初4月に行われるはずだった試合には結局7ヵ月待って臨むこととなりましたね。
中谷 大変さはありましたが、延びた分、4月に戦った場合より獲る確率は上がったと思います。この7ヵ月間で成長できたことが結果につながったと思います。技術面もそうですが、気持ちの面を11月6日にちゃんと持ってこれたのは、自分にとってプラスになりました。

――この間、精神的に最もこたえた時期はありましたか。
中谷 8月、2度目の延期が決まった時です。あの時は(9月開催に備え)体重も落とし始めていたのでキツかったです。でも家族旅行でリフレッシュすることができました。

――今回は万が一のため計量前日のPCR検査でした。翌日、計量に合格した時よりもホッとした?
中谷 はい。計量は頑張れば落とせますが、PCRは陽性が出ちゃったらもうどうしようもないですから。

――陽性反応を示した場合のことなど考えてしまいましたか。
中谷 考えました。いったいどうなるんだろうって。

――3日前のL・フライ級戦がコロナの煽りで中止となり、どうしても心配な空気は生じます。中谷-マグラモ戦は大丈夫だろうかと。
中谷 世界戦で、相手が外国から来てくれている状況でもありましたから。そこでまた陽性が出ちゃうと、ボクシング界にも影響を及ぼすことになると思いました。これ以降は試合ができなくなるんじゃないかとも考えていましたし……本当にヒヤヒヤしていました、ずーっと。できればもう味わいたくないですね。

 ついに立った世界戦のリング、そしてベルトを巻いたチャンピオンとしての抱負など。中谷インタビューの全文は発売中のボクシング・ビート1月号に掲載しています。アマゾンでもご購入いただけます。→https://amzn.to/2WfuNws

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