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涙のV8 寺地拳四朗「負けたら終わりと思っていた」 久田哲也は引退表明

2021年4月24日 18時18分

24日のエディオンアリーナ大阪で行われた8度目の防衛戦に大差判定勝ちしたWBC・L・フライ級チャンピオンの寺地拳四朗(BMB)が試合後に記者会見を開き、苦しかった今回の試合について胸中を明かした。

会見では目に涙を浮かべるシーンもあった

挑戦者の久田哲也(ハラダ)から2ラウンドにダウンを奪って「力んだところがある」と振り返った拳四朗。「自分では緊張していないと想っていたけど、緊張はあったんだと思う」と語ると、加藤健太トレーナーは「緊張は今までで一番していた」と証言。大差判定勝ちながら拳四朗は「左は良かったけど、出入りの継続性が切れ気味だった」と課題も口にした。

拳四朗は昨年、泥酔して見知らぬマンションの駐車場で他人の車を傷つける事件を起こし、週刊誌の報道でそれが発覚。ボクサーライセンスの停止処分を受けることになり、当初は12月に予定されていた久田との試合を延期にしてしまった。

涙の理由を問われた拳四朗は「事件があって、今回負けたら終わりというのが自分の中にあって、意識していなかったけど、試合が終わってこみ上げてきた」と説明。関係者や久田への謝罪、感謝の言葉を続けた。

それでも今回の件を通してメンタル面で成長したと、今後も目標を問われると「4団体すべてのベルトを獲るつもり。2団体統一しても意味がない」と野望を掲げた。

一方、敗れた36歳の久田も気丈に取材に応じ、「今できることはすべてやり切りました。それで負けたので悔いはない。引退します」と現役引退を宣言した。

試合は2回のダウンはうまく立て直せたものの、「3ラウンドにもらったジャブが左目に刺さってしまって、そこから二重に見えて距離感が見えづらくなった」と明かした。「やってきた練習もうまく出せなかった。相手の技術がうまかったという印象。やられました」と敗北を受け入れた。

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