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内山高志が公開練習、V12戦「じわじわ削っていく」

2016年4月19日 18時02分

 27日の大田区総合体育館で12度目の防衛戦を行うWBA世界S・フェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)が19日、都内のジムで練習を公開した。当日は同門の世界王者、河野公平と田口良一を加えたトリプル世界タイトルマッチで内山がトリを務める。

内山はいつも通り迫力満点のミット打ちを披露

 2010年1月にタイトルを獲得した内山が戴冠から6年3ヶ月をへて12度目の防衛戦を迎える。昨年に左ヒジを手術し、古傷の右拳ともども治癒した安定王者は「いつも通りで、体重も苦もなく落ちている。昨年の大みそかと同じ最高の状態」と万全のコンディションを強調した。

 今回の挑戦者は紆余曲折をへてフロイド・メイウェザーを尊敬しているという暫定王者ジェスレル・コラレス(パナマ)に落ち着いた。佐々木修平トレーナーは「ディフェンスがよくて、パンチのリターンが速い。L字ガードで(メイウェザーの)真似をしている感じはある」とサウスポー挑戦者を分析。内山は「上体が柔らかくて、当てさせないタイプ。いつも通りジャブを突いて、相手のやりづらい形にして、じわじわ削っていこうかと思う」と試合のイメージを語った。

 コラレスがイージーな相手とはいえないが、V12戦前には、前WBA世界フェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、WBA世界S・フェザー級正規王者ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)らコラレスよりも評価の高い選手の名前が挑戦者候補に上がりながら実現しなかった経緯もあり、興味はどうしてもコラレス戦後にいきがちだ。

 内山はコラレス戦に集中しつつ「今回の勝ち方で評価が分かれると思う。これだったらどこにいっても負けない、という強さを見せなくてはいけないと思う」と圧勝を宣言。先を見据えて海の向こうまで己の強さをアピールする意気込みだ。

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