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益田健太郎が初防衛、川口裕に2-1で競り勝つ

2016年6月9日 21時11分

  日本バンタム級タイトルマッチが9日、後楽園ホールの「ダイヤモンドグローブ」で行われ、王者の益田健太郎(新日本木村)が指名挑戦者の川口裕(グリーンツダ)に2-1判定勝ち。2度目の王座の初防衛に成功した。スコアは96-94、96-95で益田、96-95で川口だった。

益田(左)と川口はともに流血しながら最後まで激闘

 2014年4月以来の再戦。序盤はチャンピオンがジャブからワンツーを積極的に打ち込むスタイルで挑戦者に迫った。川口は不用意に手を出さず、益田の攻撃を冷静に対処。ジャブと右カウンターで慎重に戦った。5回には益田がワンツーを決めて、川口が左目上部から出血。5回終了時の採点は、ジャッジ2人が49-46、48-47で王者、残りが48-47で挑戦者と割れた。

 後半に入ると川口が攻撃姿勢を強め、試合は熱を帯びていった。5回にペースをつかみかけた益田は6回も右、コンビネーションを決め、王者が抜け出すかに思われた。しかし7回からは川口が盛り返して再び接戦に。徐々に川口が攻勢を強め、益田はやや疲れも見えたが、9、10回と激しい打ち合いを乗り切って辛くも勝利した。

 益田は「(試合前に発言した)日本タイトル卒業は撤回します」と反省しながらも、最後は「鹿児島県初の世界チャンピオンに必ずなります!」と力強くファンにあいさつした。戦績は25勝13KO7敗。OPBF王座に続く2冠獲得はならなかった川口は25勝12KO8敗。

岩井(右)は再起戦で林崎を寄せ付けず快勝

◇58.0キロ8回戦
岩井大(三迫)[KO3回1分3秒]林崎智嘉志(八王子中屋)
 日本S・フェザー級10位の岩井は昨年8月、OPBF同級王者の伊藤雅雪(伴流)に敗れて以来の一戦。果敢に攻めてくる林崎に対し、何度も右をかぶせてダメージを与えると、3回の右で林崎がダウン。タオルが投入されてKOとなった。岩井は18勝7KO4敗1分。林崎は7勝3KO6敗1分。

◇フライ級8回戦
松尾雄太(国際)[TKO2回2分5秒]渡邉秀行(郡山)
 日本フライ級1位の松尾が、足を使う元ランカーのサウスポー渡邉を追いかける展開。渡邉は動きながらよく手を出していたが、2回に松尾の右ストレートを食らうと、背中から真っすぐキャンバスに落下。即ストップとなる見事なワンパンチKOだった。松尾は11勝6KO2敗1分。渡邉は8勝6KO9敗3分。

試合終了間際に豪快なKOを決めた永田

◇S・ライト級8回戦
永田大士(三迫)[TKO8回2分58秒]松山和樹(山上)
 日本11位のサウスポー永田は初回、左を決めて日本3位の松山にロープを背負わせ連打を見舞うなど上々の立ち上がり。その後も回転力に勝る永田が松山にダメージを与えて前半戦をリードするが、松山の右、左フックもそれなりにヒット。後半に入ると永田が徐々にペースダウンし、試合がわからなくなった。。最終回は両者が意地を見せて壮絶な打撃戦を展開。残り10秒の拍子木がなった直後、松山が思い切り前に出て右を打つと、そこに永田の右がカウンターとなって炸裂。バッタリとうつぶせに倒れた松山はピクリとも動かずストップとなった。無敗キープの永田は7勝4KO1分。担架で退場の松山は13勝7KO7敗。

◇71.0キロ8回戦
斉藤幸伸丸(輪島功一S)[TKO2回1分26秒]クラーロップ・ソーソムポン(タイ)
 日本S・ウェルター級2位の斉藤は初回から強烈な左ボディブローを打ち込み、2回に思い切り右を振り抜いてクラーロップをキャンバスへ。立ち上がったタイ人に右ストレート、左ボディを叩き込んでフィニッシュした。37歳にして元気いっぱいの斉藤は23勝13KO8敗1分。

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