イルンガ・マカブ（コンゴ）との5月の王座決定戦で、ダウン応酬の末にベルトを獲得したWBC世界クルーザー級王者トニー・ベリュー（英）が挑戦者BJ・フローレス（米）を迎え初防衛戦を行う。15日（日本時間16日）ベリューを擁するエディ・ハーン・プロモーター（マッチルーム・ボクシング）がメディアに発表した。試合は10月15日、ベリューの地元リバプールのエコー・アリーナで予定される。

　ベリュー（33）はL･ヘビー級で2度世界に挑んだが、2011年にWBO王者ネイザン・クレーバーリーに判定負け、2013年にはWBC王者アドニス・スティーブンソンに6回KO負けした。アウトスポークンで知られるベリューは「私はフローレスを粉砕してストップする最初の男になる。彼は『ベリューはライトヘビー級だ』とずっと言い続けているけど、さて本番ではどうなるだろう。彼はシェーン・マクギガン（サンタクルスに勝ったカール・フランプトンのトレーナー）の下、デビッド・ヘイのキャンプで調整するはずだ。ゴングが鳴るやいなや火花が飛び散る打撃戦を想定している」と胸中を語った。

　対するフローレス（37）は昨年7月、現WBAクルーザー級正規王者ベイブ・シュメノフ（カザフスタン）と暫定王座決定戦に臨み判定負け。フルタイトル挑戦は今回が初めて。NBCテレビの解説者をしている。「リオデジャネイロ五輪（の解説の仕事）が終了したら完全にトレーニングに入る。63日間みっちり鍛える。試合へ向け今回は100%の状態で臨む」と意気込みを明かしている。