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山本隆寛TKO負けで王座陥落、山中竜也は初王座獲得

2016年11月11日 20時13分

 神戸市立中央体育館で11日、ゴングとなったOPBFバンタム級タイトルマッチは、王者の山本隆寛(井岡)が挑戦者1位のマーク・ジョン・ヤップ(六島)に5回2分19秒TKO負け。4度目の防衛に失敗した。OPBFミニマム級王座決定戦は、2位の山中竜也(真正)が1位メルリト・サビーリョ(フィリピン)を3-0判定で下して新チャンピオンに輝いた。

ヤップはカウンターを決めて山本撃破に成功

 バンタム級戦は、ヤップが左ジャブで流れつかみはじめた5回、一発を狙って出た山本にヤップの右がもろにカウンターとなって決まった。ヒザを折った山本は追撃を食らってダウン。立ち上がって応戦したが、右フックで再びキャンバスへ落下。ここも立ち上がって気持ちを見せたが力つきてストップとなった。

 WBC8位、IBF4位にランクされる山本は18勝15KO5敗。フィリピン出身のヤップはうれしい王座獲得で戦績は25勝10KO12敗となった。

元世界王者を寄せ付けずOPBF王者となった山中

 ミニマム級王座決定戦は、元WBO世界ミニマム級王者で現13位のサビーリョに対し、山中はフットワークを使って打ち終わりを狙うボクシング。徐々にリズムに乗り、左ジャブ、右ストレートを打ちおろし、左フックで加点していった。9回にサビーリョの反撃にあったが、危ないと感じさせたのはこのシーンくらい。山中の完勝だった。スコアは117-111、119-109、118-110。

 WBO同級5位につける山中は13勝3KO2敗。初のタイトル獲得となった。元世界チャンピオンの片りんを見せられなかった32歳のサビーリョは25勝12KO4敗1分。

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