三迫一門会、10代新鋭がB級デビュー対決で熱戦
2016年12月14日 21時53分
2016年12月14日 18時08分
WBA世界ミニマム級14位の小野心(ワタナベ=写真)が14日、タイのナコンラチャシマでWBA世界ミニマム級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に挑戦し、12回判定負けを喫した。スコアは118-110、118-109、117-111。
身長で上回るサウスポーの小野は足を使いながらジャブと左ストレートをつき、距離をキープする本来のボクシングでスタート。チャンピオンは初回の様子見から、徐々に圧力を強めて右を狙う。小野は足がよく動き、手数も出て悪くない立ち上がりに見えた。
しかしノックアウトはベタ足でグイグイと前進し、右ストレートと左右のボディ打ちで挑戦者を追い込んでいく。小野は手を出しているが、ノックアウトの前進を止めることができない。5回終了間際にノックアウトの左アッパーが決まり、小野がフラついた。
小野は6回に立て直すものの、7回はノックアウトの右ボディストレートで後退を余儀なくされ、ロープを背負い苦しそう。8回に入ると王者の圧力が弱まり、小野は積極的に左を打ち込んで反撃を試みるが、これがなかなかヒットしない。逆に10回、ノックアウトの左がカウンターとなって決まり、小野はキャンバスに尻もちをつくダウンを喫した。
小野は最後まであきらめずに戦い、11回に左を決めたが、チャンピオンを脅かすシーンを作ることはできず、終了のゴングを聞いた。小野は19勝3KO8敗3分。初防衛に成功したノックアウトは14勝6KO無敗。
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