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ゴロフキンは辛勝、連続KO防衛記録はストップ

2017年3月19日 14時09分

 18日(日本時間19日)ニューヨークMSGのメインイベント、世界ミドル級タイトルマッチは、WBAスーパー、IBF、WBC王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が挑戦者のWBAレギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(米)に3-0判定勝ち。スコアは115-112×2、114-113。世界戦の連続KO防衛記録は17でストップした。

ゴロフキン(左)は世界戦初判定ながら王座を守った

 ゴロフキンが長身のジェイコブスにじわじわプレッシャーをかける形で試合はスタート。ジェイコブスが距離を取り、両者手数の少ない立ち上がりだ。ややアクションの出てきた3回を終えて迎えた4回、ゴロフキンがスイッチしたジェイコブスをロープ際に追い込むと、右のダブルでジェイコブスをキャンバスへ。時間はあったが、ゴロフキンは攻め急がなかった。

 中盤は再びゴロフキンがプレスをかけ、ジェイコブスが距離を取る展開となる。スピードで上回るジェイコブスが回転の速いコンビネーションを見せ、ゴロフキンを守勢に回らせるシーンが増える。ゴロフキンはやや後手に回り、ジェイコブスが徐々に追い上げている印象だ。

 それでもゴロフキンは9回に攻勢を強め、右アッパーを効かせてチャンスを作った。しかしジェイコブスはこれで崩れず、10回にジャブから右をヒットさせ、ボディブローもヒット。11回もジェイコブスが手数で上回って左右のフックを決めるなど、終盤を優勢に進めて試合を終えた。

 戦績を37勝33KOとしたゴロフキンは「ダニエルを破壊することはできなかった。彼はクオリティーの高いファイタ-だ。これがボクシングだ」とコメント。秋に開催が期待されるサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)戦については「いつでも準備ができている。エキサイティングな試合になるだろう」と話した。

 敗れたジェイコブスは「私が勝ったと思う。少なくとも2ラウンドは勝っていた。しかし判定は受け入れる。リマッチ? もちろん望んでいる」と気丈に答えた。32勝29KO2敗。Photo/SUMIO YAMADA

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