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山中竜也がWBOミニマム級王者、福原辰弥はV1失敗

2017年8月27日 17時20分

 27日午後熊本県芦北町のしろやまスカイドームで行われたWBO世界ミニマム級タイトル戦は、地元の王者福原辰弥(本田フィットネス)と同級1位山中竜也(真正)の間で接戦が展開されたが、結果は3-0判定でアウェイの山中が勝ち、新チャンピオンとなった。熊本のチャンピオン、福原は初防衛ならず。

出入りのボクシングを徹底して勝利の山中(左)

山中は最後までペースダウンせず

 サウスポーのチャンピオンは距離を詰めてボディーを攻め続け、一方ボクサー型の山中は福原の出ばなに左フックを合わせて接近戦に持ち込ませまいとする予想通りの展開。互いに自らのスタイルを貫き通し、大きなヤマ場もなく、相手に決定的なダメージを与える場面もなかった。山中は最後までペースダウンすることなく動き続け、福原により多くミスさせた。

 判定は米国とタイのジャッジが115-113の2点差、比国のジャッジ116-112の4点差で新王者誕生を支持した。3-0判定ではあったが、3人のジャッジが全員一致で山中の10-9としたのは4回と7回のみ。残り10ラウンズはすべて10-9、9-10と割れ、接戦を物語っていた。

互いに決定打なくスコアばらける

 新チャンピオンは、「勝ったとは思ったが、判定を聞くまでドキドキでした」と明かし、「自分が勝ったのではなく、江藤さん(会長代行)はじめチームのおかげで勝てたと思っています」と、スタッフをねぎらった。22歳の山中は昨年11月、元WBO世界王者メルリト・サビージョ(比)を下してOPBF王座を獲得。世界初挑戦でタイトル奪取し、戦績は15勝4KO2敗となった。

敵地で戴冠し、歓喜の山中

 一方、敗者はやや勝ったと思ったというが、「地元の応援を力に変えられず、勝てなくて申し訳ありません」と詫びていた。福原は今年2月、モイセス・カジェロス(メキシコ)との暫定王座決定戦に勝利し、その後、正規王者だった高山勝成が引退して王者に昇格。初防衛戦に敗れ、戦績は19勝7KO5敗6分。

 試合の模様は9月10日(日)午前3時45分からCS放送の日テレG+で放送される。

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