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新藤寛之が日本2階級制覇 丸木凌介に辛くも勝利

2018年5月15日 20時48分

 日本S・ウェルター級王座決定戦が15日、後楽園ホール「DANGAN212」のセミで行われ、同級1位の新藤寛之(宮田)が同2位の丸木凌介(天熊丸木)に3-0判定勝ち。日本ウェルター級に続く2階級制覇を達成した。決定戦は前王者、井上岳志(ワールドS)の王座返上によるもの。スコアは95-94×3だった。

新藤(右)は後半粘って勝利を引き寄せた

 186センチの長身サウスポー新藤は、元WBCユース王者の丸木に対し、いきなり左ストレート、左フックを決めて先制。初回2分すぎ、左がカウンターとなって決まり、早くも丸木が尻からキャンバスに転がった。

 ところが2回以降は試合が落ち着き、新藤が左と右フックをヒットしてリードするものの、丸木も距離を詰めて左ボディ、左右のフックで対抗。新藤を下がらせるシーンを作っていく。5回終了時の採点は48-46×2、49-45で新藤がリードした。

 後半に入ると、丸木がタイミングのいいジャブで新藤の頭を跳ね上げ、ボディをヒットするなどやや押し気味に進める。8回は右を決め、新藤も何とか打ち返して応戦。9回も丸木が右、新藤は左を決めて粘った。10回は互いに力を振り絞って、終了のゴングを聞いた。

 新藤は16年に日本ウェルター級王座陥落後、S・ウェルター級に転向。昨年11月の挑戦者決定戦に勝利し、今回のチャンスをものにした。戦績は20勝8KO4敗1分。「ウェルターでは初防衛ができなかったので、今度は防衛できるようにがんばる」とマイクでアピールした。

 後半追い上げた丸木は無念。16年7月、野中悠樹(井岡弘樹)戦に続く2度目の日本王座挑戦に失敗した。15勝10KO5敗1分。

高見(右)はスタートから積極的に攻めた

◇ライト級6回戦
高見良祐(鴻巣茂野)[TKO4回2分39秒]ジョニー・サロガオル(比)

 体格で上回る日本ライト級11位の高見が初回からジャブとワンツー、左ボディで圧力をかけてサロガオルに攻め込んだ。圧倒的にリードしながら、サロガオルの抵抗にあっていた高見は4回にペースアップ。ワンツーを立て続けに決めたところで主審がストップに入った。高見は12勝11KO2敗。日本で3連敗のサロガオルは13勝12KO14敗4分。

◇53.0キロ6回戦
レイ・オライス(FLARE山上)[3-0(59-55、59-54×2)]阿知和賢(ワタナベ)

 和氣慎吾のトレーナーとして来日したオライスが10年ぶりの復帰戦。サウスポーのオライスは初回、日本S・フライ級9位の阿知和のアタックをいなし、右フック、左ストレートをカウンターで打ち込んだ。オライスは左アッパーをカウンターで決めると阿知和がダウンした。

 阿知和は3回から乱戦を仕掛けてオライスのスタミナを奪いにかかったが、テクニックで上回るオライスは要所で有効打を決めて阿知和を振り切った。33歳のオライスは20勝5KO17敗2分。阿知和は11勝4KO14敗5分。

◇60.0キロ8回戦
石井龍輝(船橋ドラゴン)[3-0(77-75×3)]粟田裕之(KG大和)

 2016年東日本ライト級新人王の石井と同年全日本S・フェザー級新人王の粟田のサウスポー対決。石井が動きながら右フック、左ストレートを放ち、粟田がこれを迎え撃ったが、互いに有効打の少ない前半戦となった。後半は石井が7回に右フックを効かせるなど、パンチの多彩さとフットワークで上回った。石井は7勝4KO3敗。粟田は10勝4KO5敗。

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