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船井龍一がパレナスを8回KO WBO・AP王座獲得

2018年6月14日 19時50分

 14日後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のトリプルタイトルマッチの先陣を切ってWBOアジアパシフィックS・フライ級王座決定戦が行われ、同級1位の船井龍一(ワタナベ)が同3位ワルリト・パレナス(森岡)に8回2分55秒KO勝ち。日本同級王座に続く2本目のベルトを獲得した。

船井は中盤からボディを効かせてフィニッシュした

 2度防衛した日本王座を返上し、この試合を迎えた船井はジャブを突きながら距離を取り、パレナスの強打を十分に警戒する立ち上がり。しかし、15年12月には2回TKO負けながら井上尚弥(大橋)にも挑戦したキャリアの持つパレナスは初回、船井が近づいた隙を逃さず、右フックで船井をフラつかせた。

 それでも船井は2回以降もジャブを突いてペースを崩さず、少しずつ右、左ボディにつなげていった。パレナスも手数は伸びないものの、単発ながら左ボディや右を決め、どちらのペースともいえない前半戦となった。

 試合は6回に動いた。船井が左ボディを決めるとパレナスの動き止まり、船井はすかさず右ストレートで追撃。船井が攻勢に出るが、パレナスも打ち返して試合は白熱。船井は右目の上をパレナスのパンチでカット。偶然のバッティングで左目上からも出血した。

船井は冷静な試合運びが光った

 船井は7回に再びバッティングで左目上をカットするとこれはかなりの出血。ここぞとばかりにパレナスが襲い掛かり、船井はピンチに追い込まれた。

 試合の行方は分からなくなったかに思えたが、船井が8回に左右のボディを打ち込むとパレナスが失速。攻める船井が右カウンター決めるとパレナスが大きく後退し、船井のラッシュでパレナスがダウン。10カウントで立ち上がることができなかった。

 戦績を30勝21KO7敗とした船井は「パレナスは最高に強い相手だった。そんな選手に勝てて最高にうれしい。そろそろ僕も本気で世界チャンピオンになりたい」と喜びを口にした。船井はIBF7位を筆頭に4団体で世界ランク入りしている。パレナスは26勝23KO8敗1分。

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