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元王者の福原が春口に判定勝ち 八代の世界前哨戦

2018年7月29日 20時36分

 元WBO世界ミニマム級チャンピオン、福原辰弥(本田フィットネス)が29日午後、熊本・八代市総合体育館のリングで日本同級5位の春口直也(橋口)と10回戦を行い、3-0判定勝ちを飾った。

福原(右)は「力まず手数を出すべきだった」と反省

「まだまだ課題もあるが、チャンスがあれば世挑戦したい」と、王座返り咲きに意欲のコメント。本田憲哉会長は「(WBA王者の)ノックアウトからオファーがきており、年内にもタイでやらせたい」と語っている。

 公式スコアは牧角98-93、大藤98-92、野田97-92と明白な差がついたが、といって決して福原の楽勝という内容ではない。前半からサウスポーの福原がホディーを攻め、時折春口の右を狙い打たれながらも優勢裡に試合を進めた。しかし春口もねばり、終盤9回には激しい打ち合いで右ストレート、左フックを福原に痛打する場面もあった。

WBA王者からオファー、年内再挑戦へ交渉

 福原はこれまでスパーリングで何度も手合わせをしていた春口の善戦を許したかたち。「(春口は)気持ちの強い選手。もっと力まずに手数を出していくべきだった」と反省していた。これで福原(29歳)は21勝7KO6敗6分、春口(28歳)15勝6KO9敗となった。

平島(左)は韓国ランカーに4回TKO勝ち

 セミのS・バンタム級6回戦では、平島祐樹(三松スポーツ)が韓国ランカーのジョン・ジョンウォンに右アッパーを有効的に決め、4回レフェリーストップによるTKO勝ちを飾っている。

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