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30日世界戦の井上拓真「コンビネーションつなげる」

2018年12月21日 19時57分

 30日東京・大田区総合体育館で行われるトリプル世界戦(FUJI BOXING 2018)で、WBCバンタム級暫定王座決定戦に出場する同級4位の井上拓真(大橋)が21日、横浜市内のジムで練習を公開した。

ミット打ちで好調ぶりを披露する拓真

 王座を争うペッチ・CPフレッシュマート(タイ)は48戦全勝33KO。ちょっと驚くレコードだが、拓真は「かみ合いそうな選手」とペッチを必要以上に大きくは想定していない。不用意な被弾を避け、スピードを生かして自分の距離で戦うつもりだ。

 この日はスパーリングは行わなかったが、ミット打ちでボディショットを織り交ぜたコンビネーションを確認するなど、動きはよかった。減量も順調に行っているようだ。

 サウスポーのペッチ対策にと、岩佐亮佑(セレス)や和氣慎吾(FLARE山上)の日本人トップ選手とスパーリングをこなした。

 ここまでまずは納得の調整ができており、大橋秀行会長も「スパーは過去一番よかった」と証言する。「空いたところの隙をいち早く衝いて、コンビからコンビにつなげることを意識して練習してきました」とは父の真吾トレーナー。

従兄弟の浩樹とはマス、井上家で拓真を支える

 2年前に世界初挑戦が一度は決まりながら、自身のケガでこれを流した。「ベテランとの試合を経験したし、体もしっかりとバンタム級になってきた」と、拓真はこの間の成長をあらためて振り返った。

 ご存じの通り、拓真が勝てば兄尚弥とともにバンタム級で同時世界王者。さらには尚弥の王座統一事業が順当に進めば、井上兄弟でバンタム級タイトルを独占という偉業も見えてくる。

「試合への覚悟はいつも通りです。勝てばすべて(そういうものが)付いてくると思います」。その第一歩となる舞台を控える拓真は集中している。

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