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井上尚弥が勝てば日本人初白星 欧州世界戦記録集

2019年5月17日 17時55分

 WBA世界バンタム級チャンピオン、井上尚弥(大橋)が出場するワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝は18日(日本時間19日早朝)、英国スコットランドのグラスゴーで行われる。

試合会場となるSSEハイドロ

 ゴングが待ちきれないところだが、ここは一つ、日本人選手が出場したイギリス、さらにはヨーロッパの世界タイトルマッチを振り返ってみたい。

 日本人選手が出場したイギリスの世界タイトルマッチは6試合(当時未公認だったIBFを含める)。ヨーロッパまで広げると全20試合(同)で、日本人選手の勝利はいまだゼロ。20試合の内訳はイギリスが6、ドイツとウクライナが3、フランス、ロシア、イタリアが2、モナコ、デンマークが1となっている。

 そもそも20試合のすべてで日本人選手は挑戦者であり、チャンピオンとして欧州で試合をするのは井上が初めて。これに勝利すれば当然のことながら日本人ヨーロッパ世界戦初勝利ということになる。

 ちなみに日本のジムと契約している選手だと、ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)が16年9月と17年3月、イギリスで行われたWBAライト級タイトルマッチでアンソニー・クローラに連勝している。

 イギリスは現在、ヨーロッパのボクシング中心地。井上が歴史的な勝利を挙げ、日本人ボクサーの評価が上がれば言うことはない。以下、欧州で開催された日本人選手の世界戦を並べてみた(左側が勝者)。思い出に残っているのはどの試合だろうか─。

戦前の予想は井上の優位だ

■日本人選手のヨーロッパにおける世界戦

⑳17年10月 イギリス WBA・S・フライ級
カリド・ヤファイ[判定3-0]石田匠

⑲17年5月 イギリス WBA・S・フライ級
カリド・ヤファイ[判定3-0]村中優

⑱16年9月 ロシア IBF・S・ライト級
エドゥアルド・トロヤノフスキー[TKO2回]小原佳太

⑰15年6月 イギリス IBFバンタム級暫定王座決定戦
リー・ハスキンス[TKO6回]岩佐亮佑

⑯14年11月 イギリス WBA・S・バンタム級
スコット・クイッグ[判定3-0]大竹秀典

⑮13年7月 ドイツ WBO・S・ミドル級
ロバート・スティグリッツ[TKO10回]清田祐三

⑭13年3月 モナコ WBAミドル級
ゲンナジー・ゴロフキン[KO3回]石田順裕

⑬12年5月 ウクライナ WBAミドル級
ゲンナジー・ゴロフキン[TKO3回]淵上誠

⑫12年5月 ロシア WBOミドル級
ディミトリ・ピログ[判定3-0]石田順裕

⑪09年10月 ウクライナ WBAウェルター級
ビチェスラフ・センチェンコ[判定3-0]佐々木基樹

⑩09年4月 ドイツ WBAミドル級
フェリックス・シュトゥルム[TKO7回]佐藤幸治

⑨08年9月 ウクライナ WBA・S・ライト級
アンドレアス・コテルニク[判定3-0]木村登勇

⑧06年12月 フランス WBAフライ級暫定王座決定戦
ロベルト・バスケス[判定2-1]坂田健史

⑦05年4月 フランス WBA・S・バンタム級
マヤル・モンシプール[TKO6回]仲里繁

⑥04年12月 ドイツ WBC・S・ミドル級
マルクス・バイエル[判定3-0]西澤ヨシノリ

⑤04年3月 デンマーク WBAバンタム級
ジョニー・ブレダル[判定3-0]仲宣明

④89年4月 イタリア WBA・S・ライト級
フアン・マルチン・コッジ[判定3-0]平仲明伸

③87年7月 イギリス IBF・S・ライト級(※当時JBC未公認)
テリー・マーシュ[TKO6回]亀田昭雄 

②74年9月 イタリア WBC・S・ライト級王座決定戦
ペリコ・フェルナンデス[判定2-1]ライオン古山

①68年1月 イギリス WBCフェザー級王座決定戦
ハワード・ウィンストン[TKO9回]関光徳

グラスゴーの書店から、本文とは関係ありません

 ほかに日本ジム所属選手としては、06年12月、オケロ・ピーターがロシアでWBCヘビー級王者オレグ・マスカエフに挑戦して判定負けした例がある。

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