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快勝の井上尚弥「重圧から解放された」試合後談話

2019年5月19日 10時34分

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下した井上尚弥(大橋)が試合後の記者会見で安堵の表情を見せた。濃密な4分19秒の中身、そしてこの試合にかけた井上の思いとは─。

記者会見で質問に答える井上、隣は真吾トレーナー

──きょうは2ラウンドもかかってしまったのはなぜ?(WBSS司会者からの質問)
井上「そういう見方になっちゃいますかね(苦笑)。1ラウンド目はスコットランド、グラスゴーのなれない環境での力みも多少あって、2ラウンド目から力みに修正をかけて、それがうまくいって自分の思うように戦えたと思います」

──ロドリゲスは実際に手を合わせてどうだった?
井上「右のカウンターだったり、返しのアッパーだったり、予測できる範囲ではありましたけど、実力のある(選手ならではの)角度から打ってきたりとか、けっこう危ないタイミングもありました」

──1ラウンド目はプレッシャーをかけられた? それともあえて受けた?
井上「プレシャーをかけてくるとは思っていたので、ああいう展開で自分は引きながら迎え撃つ感じで。気持ちの余裕はありましたけど、硬さですよね」

──2ラウンドは重心を落とした?
井上「プレッシャーをかけてきたので、勢いづかせないためですよね。1ラウンドよりも重心を落として(相手を)おさえるように。そこは自分の感覚でできた」

──試合前は「技術戦になる」と話していたけど、またしても短い時間で終わりました。
井上「でも面白かったんじゃないですか。自分もやっていてパンチが当たらないという感覚もありましたし、少しですけどパンチももらいましたし、楽しかったですよ。

長引けばお互いに緊張感が解けて、お互いの良さがたぶん出てきて、もっとボクシングとして面白い展開になるんじゃないかと。1ラウンドが終わった時にそう思っていたので。まあ、1ラウンド目で感触的に負けはしないだろうな、という気持ちの余裕はありました」

決勝は井上vsドネアのドリームマッチ

──早いKOが続いて、また次も「もっと早く」というプレッシャーがあるのでは?
井上「次はドネアですよ(笑)。重圧? もうここまできたら開き直るしかないですよ」

──相当なプレシャーのかかった一戦を乗り越えた意味は大きいのでは?
井上「ちょっと吹っ切れた感はありますよね。きょうの喜びもプレッシャーから解放されたような、ちょっと重圧が砕けたようなシーンだったので喜びも爆発しましたけど。期待にこたえられたというか。みなさんプレッシャーをかけますから(笑)」

──プロ18戦で5本のベルト(今回IBFとリング誌ベルトを獲得)ですが?
井上「今回は統一戦にならなかったですけど、そこにそんなにこだわりはない。だれとやるかが重要だと思っているし、次の試合もベルトがかからなくても、このトーナメントの優勝とドネアとやることに意味があると思います」

──ドネアのWBSS2試合を見て?
井上「一発だけはもらわないように心がけていかないといけないですね。

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