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拓真との競演でモチベーションアップ

井上尚弥 ドネア対策まずはディフェンス重視 
拓真との競演でモチベーションアップ

2019年9月6日 20時59分

 11月7日さいたまスーパーアリーナでダブル世界タイトルマッチを行うWBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)とWBCバンタム級暫定の井上拓真(同)の兄弟が6日、横浜市内のジムで練習を公開した。尚弥はWBSS決勝でWBAスーパー王者ノニト・ドネア(比)と、拓真はWBCバンタム級王座戦で正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と対戦する。

この日の尚弥(右)はとにかく足をよく動かした

 井上兄弟が試合2カ月に公開練習を行うことはこれまでなかったが、尚弥は「決勝に向けてさらに盛り上げたいという思いがある」と説明。2日に発売されたチケットは「ほぼ完売」(大橋会長)という状況で、これには「平日の木曜日でどうなるかと思っていたど、トーナメントの注目度の高さを実感した。気合いが入ります」と歓迎した。

 もちろんドネア対策には余念がない。この日、同門の中澤奨との4ラウンドのマススパーリングでは左のリードをふんだんに使い、フットワークを駆使して徹底して距離を取るスタイルを心掛けた。「ドネアは一発があるのでまずはディフェンス重視。見切ってしまえば自分のボクシングができるんで」とは尚弥だ。

 来週からはパウンド・フォー・パウンド・キング、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のスパーリングパートナーを務めた経験を持つ19歳の米国アマ選手が1ヵ月にわたり尚弥のパートナーを務める予定となっている。

モチベーションを高める尚弥(右)と拓真の井上兄弟

 その尚弥が取材の最後に付け加えたのが「今回は拓真と一緒というのが一番のモチベーション」というコメントだ。これを受けて弟の拓真は「同じ日に向かっているというのはモチベーションになる。減量に入れば食事も一緒に摂れる」と答えた。

太田トレーナーとミット打ちをする拓真

 ウバーリとの団体内王座統一戦に臨む拓真はサウスポー対策に余念がなかった。マススパーリングではポジションを意識し、ミット打ちでは右ストレートをボディと顔面に打ち分けるコンビネーションを繰り返し確認した。拓真は「いろいろなパターンを想定している。自分が不利にならない位置取りをしたい」と練習の意図を説明した。

 16日から走り込みの短期合宿を行い、再びスパーリングを中心としたジムワークに戻る井上兄弟。試合2カ月前でもかなりの熱気が伝わってきた。

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