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IBF8位の小原佳太は貫禄の4回TKO勝ち

フェザー級の丸田陽七太ら日本王座挑戦権獲得 
IBF8位の小原佳太は貫禄の4回TKO勝ち

2019年10月26日 21時25分

 日本タイトル挑戦権をかけたチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦(8回戦)が26日、後楽園ホールで行われ、4階級で日本タイトル挑戦者が決まった。フライ級は対戦相手の棄権により藤北誠也(三迫)が挑戦権を手にした。試合のあった4階級の選手は、チャンピオンがリングインして前景気をあおった。

粘り強く勝利した澤田(右)は王者の鈴木とフェイスオフ

◇バンタム級
澤田京介(JBS)[3-0(77-75×2、78-74)]田中一樹(グリーンツダ)
 ともにジャブからワンツーという正統派のスタイル。ランク2位の田中が初回、左フックで先制すると、2回は同1位の澤田が圧力を強めて左フックを決める立ち上がりとなった。その後は互いに決め手を欠く中、澤田が5回からより前に出て攻勢をアピール。接戦ながら澤田がジャッジの支持を得た。澤田は14勝6KO2敗。田中は11勝8KO3敗。

澤田「鈴木選手は僕がデビュー戦で黒星をつけられた相手。どうしても挑戦したかった。今日は何とか勝てたんで、次のチャンピオンカーニバルで絶対にベルトを獲ります」

王者・鈴木悠介(三迫)「次勝つのも僕です。ベルトは渡しません」

丸田(左)は初回に左フックで鮮やかにダウンを奪った

◇フェザー級
丸田陽七太(森岡)[TKO3回2分0秒]大橋健典(角海老宝石)
 長身で機動力のある丸田がジャブで好スタートを切ると、2分すぎに左フックをきれいに決めて元日本王者の大橋をキャンバスに突き落とした。何とか立ち上がった大橋は鼻を負傷してかなりの出血。丸田は2回以降もジャブで大橋を痛めつけた。大橋は一発逆転を狙い続けたが、3回に出血がひどくTKOとなった。丸田は10勝8KO1敗1分。大橋は17勝11KO6敗2分。

丸田「勝った瞬間から次の試合を考えている。しっかり日本タイトルを獲ります」

王者・佐川遼(三迫)「衝撃的な勝ち方で動揺しています。丸田選手を戦うために、12月にしっかり初防衛して丸田選手を迎えられるようにがんばります(12月12日に日野僚=川崎新田とV1戦)」

富岡(左)は最後まで左が冴えた

◇ライト級
富岡樹(REBOOT.IBA)[3-0(79-73×2、78-74)]斎藤一貴(角海老宝石)
 同級2位の富岡が長身を生かして速いジャブとフットワークでアウトボクシング。前に出る同1位の斎藤は3回に距離を詰め始めたが、富岡も左ボディを含めたコンビネーションで対抗。斎藤が富岡のパンチで右目下を負傷した。

 斎藤は富岡を追いかけたが、富岡はアウトボクシングを軸としながら、パンチをまとめるところはまとめ、距離をつぶすところはつぶし、自分のペースで試合を進めた。斎藤は富岡を追いかけ続けたが、最後まで捕獲することはできなかった。富岡は7勝2KO2敗1分。斎藤は7勝5KO2敗。

富岡「隣にいるチャンピオンは日本の階級関係なしで一番強いチャンピオンだと思っている。デビュー前からスパーでお世話になっているけど、リングにあがったら関係ない。もうライト級も若い世代が引っ張っていかないといけないので世代交代できるようがんばります」

王者・吉野修一郎(三迫)「日本と東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの3本のベルトを持っいて、ライト級では自分が一番強いと思っています。今日みたいな試合にはならないと思うので楽しみにしていてください」

小原は攻撃的なスタイルで勝利した

◇ウェルター級
小原佳太(三迫)[TKO4回2分59秒]垂水稔朗(協栄)
 世界挑戦経験もあるIBFウェルター級8位の小原がジャブから右ストレート、右アッパーを狙っていく立ち上がり。先手を取って試合を組み立てた。気迫十分の垂水は3回に攻勢を強め、前に出て手数を増やすと、右が浅いながらもヒット。アップセットへの意欲を感じさせた。

 しかし小原は4回、さらにペースアップ。垂水も負けじと応戦して試合は白熱する。垂水の右が決まるシーンもあったが、攻める小原が右を決め、続けて右を打ち込むと垂水が背中からキャンバスへ。立ち上がったところに再び右を打ち込んでフィニッシュとなった。小原は22勝20KO4敗1分。垂水は12勝6KO4敗3分。

「次勝つのは自分の最低限のノルマ」と小原、右は永野

小原「永野くんは自分の武器を身に着けてここまできたと聞いている。ウェルター級らしくどっちか倒れる試合になればいいと思う。永野選手の左か、僕の右か。勝ったほうがこれからのウェルター級を背負っていきます」

王者・永野祐樹(帝拳)「目の前ですごいKOシーンを見た。小原選手と試合できるのは自分が上に行けるチャンスだと思う。自分が小原選手を倒して、世界ランキングをいただいて引導を渡したいと思います」

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