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井上浩樹がワンパンチKO勝ち WBOアジア王座獲得

2019年12月2日 20時29分

 WBOアジアパシフィックS・ライト級王座決定12回戦が2日、後楽園ホール「第70回フェニックスバトル」のメインで行われ、同級1位で日本王者の井上浩樹(大橋)が同5位でフィリピン王者のジェリッツ・チャベスに7回3分8秒KO勝ち。日本王座に続く2本目のベルト獲得に成功した。

井上の左が7回に火を噴いた

 体格とスピードで勝る井上が足を使いながらジャブ、ボディへの左ストレートで試合を組み立てた。チャベスは初回、左フックと右で井上に迫ったが、これを外されると手詰まりに。チャベスがベタ足で前に出て、井上がアウトボクシングで試合をコントロールする展開となった。

 やや慎重な試合運びの井上だったが、7回終了間際に左ストレートを打ち込むと、これがドンピシャで決まってチャベスがキャンバスに落下。辛うじてたちがったものの10カウントとなった。

チャベスはこのあと辛うじて立ち上がったが10カウント

 井上は15勝11KO。チャベスは9勝7KO4敗2分。試合の模様は6日(金)27時20分からフジテレビで放送される。

井上浩の話「初めての12ラウンド、KO負けのない選手ということで慎重になってしまった。相手は右フックは見えていたと思うので、入るとすればストレートかなと。相手が『打ち合え』みたいに言ってきて、申し訳ない気持ちになりました…。来年は勝負の年になると思う。チャンスがあれば自分よりも強い選手とぶつかりたい」

ホープ桑原は最後まで攻め続けて7連勝

◇51.0キロ8回戦
桑原拓(大橋)[3-0(80-71×2、79-72)]リカルド・スエノ(比)
 パワーで上回る日本フライ級13位の桑原がスエノを追いかけた。小柄なスエノはブロッキングとフットワークで桑原のアタックをしのぎながら、時折踏み込んで一発を狙った。桑原は多彩なパンチで少しずつスエノにダメージを与え、4回に左ボディでダウンを奪うと5回も左ボディでスエノを追い詰めた。

 しかし、スエノは守勢に回りながらも一発を狙い続け、6回には左をヒットして会場を沸かせる。桑原はスエノの一発を警戒しながら最後まで攻め続けた。桑原はデビューから7連勝(4KO)をマーク。4月の大阪に続き日本で連敗のスエノは10勝3KO4敗4分。

松本(右)はキャリアの差を見せつけて勝利

◇フェザー級8回戦
松本亮(大橋)[TKO4回1分24秒]伊藤仁也(三河)
 18年2月に世界挑戦を経験した日本S・バンタム級3位の松本がジャブで先制、右につなげるが、伊藤も左フック、右ボディを打ち込むなど初回から息を抜けない展開。松本は2回に右で伊藤にダメージを与えて優位に立ち、被弾の多い伊藤は打ち合いに活路を見出した。

 4回、松本がピッチを上げてコンビネーションを叩き込み、伊藤も何発か返したが、フラフラになったところでストップ。松本は23勝21KO3敗。7月の中澤奨(大橋)戦に続くホール連勝を逃した伊藤は8勝3KO6敗1分。

◇63.0キロ6回戦
保田克也(大橋)[TKO2回45秒]レンガ・レンガ(インドネシア)

◇ライト級8回戦
高田朋城(ワールドS)[TKO1回54秒]橘ジョージ(協栄)

◇L・フライ級6回戦
桜井昌幸(川崎新田)[TKO2回45秒]倉本和史(T&T)

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