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12.23世界戦の八重樫東 “同級生”ドネアに刺激

2019年12月4日 23時45分

 12月23日、横浜アリーナで開催されるトリプル世界タイトルマッチに出場する元3階級制覇王者、八重樫東(大橋)がIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)との大一番に向けて調整を重ねている。

松本トレーナーと入念にミット打ちをする八重樫

 前戦を4月に終えて、以降はフィジカルトレーニングを中心に体を作り、スパーリングを始めたのが10月。当初は「ミット打ちではいい動きができるのに、(スパーでは)こんなにも感覚が戻らないものなのか」と焦りもあったが、徐々に調子を上げて現在は最終段階に入った。この2週間は「ジャブがうまい」という日本L・フライ級1位の矢吹正道(緑)とのスパーリングで感覚を磨いている。

 2007年6月のWBCミニマム級王者イーグル京和への世界挑戦から始まり、これが14度目の世界タイトルマッチ。年齢は36歳となり、体のキレなどは若いころとまったく同じというわけにはいかない。それでも「自分と向き合うことが大事」と自らの弱みも認めながら、現実を見据えてトレーニングに励むところは八重樫の強さだろう。

 そんな中で、刺激を受けたのが11月7日に行われた同門の井上尚弥とノニト・ドネア(比)のWBSSバンタム級決勝だ。下り坂と予想された八重樫の“同級生”ドネアが敗れながらも井上と好勝負を演じた姿に「ドネアはいい味を出していた。めちゃめちゃ練習しているのもわかったし、できないことなんてないんだと思った」と大いに刺激を受けたという。

 技術、戦術もさることながら「世界戦は気持ちの部分が大きい」と八重樫。「自分をしっかり作れば勝つ可能性は高まると思う。面白い勝負をしますよ」という“激闘王”の言葉が頼もしい。

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