WBCは9日、バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ（フランス）に前WBA“スーパー”王者ノニト・ドネア（フィリピン）と次回の防衛戦で対戦するようオーダーした。WBCがホームページ上で明らかにした。

　ウバーリは先月、WBSSバンタム級決勝の井上尚弥vs.ドネアのリングで井上の弟拓真にダウンを奪って3-0判定勝ち。2度目の防衛を果たした。一方、王座を失ったドネアはWBCダイヤモンド王者でもあったが、最新ランキングではWBCバンタム級4位を占めている。

　WBCは当初、先月23日ラスベガスで予定されたルイス・ネリ（メキシコ）vs.エマヌエル・ロドリゲス（プエルトリコ）の勝者をウバーリの指名挑戦者に認定する運びだったが計量でネリが体重オーバー。ロドリゲス側が対戦を拒否し試合は中止となった。今回ドネアを指名挑戦者に選定したのは理事会の満場一致の決定だという。

　現在ウバーリはタイソン・フューリーやビリー・ジョー・サンダースとも関係するMTKグローバルというグループにサポートされており、ドネアは元GBPのCEOリチャード・シェーファー氏が主宰するリングスター・プロモーションズにプロモートされる。両陣営の交渉期間は来年1月3日まで。交渉が成立しない場合はWBC本部で入札に持ち込まれる。