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渡部あきのり2回KO勝ち OPBF・S・ウェルター級V1

2019年12月16日 21時23分

 OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチが16日、後楽園ホール「SLUGFEST」のメインイベントで行われ、王者の渡部あきのり(角海老宝石)が挑戦者8位シティデット・バンティ(タイ)に2回1分46秒KO勝ち。8月に韓国で獲得した王座の初防衛に成功した。

「世界を目指す」と渡部は意気軒高だった

 サウスポー対決。渡部は初回から圧力をかけ、バンティはカウンター狙い。渡部は2回、鋭いジャブを決め始めると、右ボディアッパーでバンティをキャンバスに送る。タイ人は苦しそうな表情で10カウントを聞いた。

 34歳の渡部は39勝33KO7敗1分。「47戦目で一番強い自分でリングに上がった。34歳でもまだまだこれから。世界チャンピオンを目指す」と意気軒高だった。バンティは12勝6KO6敗。8月の高橋拓磨(ワールドS)戦に続き日本で連敗となった。

杉田(左)と粕谷は互いに譲らずドロー決着

◇ライト級8回戦
粕谷雄一郎(角海老宝石)[引き分け1-1(77-76、75-77、76-76)] 杉田聖(奈良)
 日本S・フェザー級9位の杉田はワンツー主体。日本ライト級9位の粕谷は体を振りながら前進し、杉田のジャブをかいくぐった中に入ろうとした。序盤は杉田のワンツーが粕谷を何度かとらえた。

 粕谷は中盤に圧力を強め、ジャブに右クロスを合わせるなど徐々に杉田のボクシングを崩していく。杉田は4回に粕谷のパンチで右目上部から出血。下がるシーンの増えた杉田は7回に打撃戦に応じてワンツーをヒット。最終回は互いに譲らず、杉田が粕谷の左目上部をカットした。粕谷は13勝4KO3敗1分。杉田は15勝10KO6敗2分。

酒井(左)は終盤打ち合って勝利をゲット

アマ出身者対決は酒井幹生に軍配

◇72.0キロ6回戦
酒井幹生(角海老宝石)[2-0(58-56×2、57-57)]友松藍(ワタナベ)
 高校時代にインターハイを制し、東京農大、自衛隊で活躍した酒井と、平成国際大出身で2016年全日本選手権L・ヘビー級優勝の友松がともにプロ2戦目で激突。スタートから技巧派の酒井がよく動きながら手数を出し、パワーのある友松がこれを追いかける展開となった。

 酒井は左右に動き、多彩なパンチを角度を変えながら打ち込んでいった。圧力を強める友松は4回、ようやく打ち合いに酒井を引きずり込み、5回に右ストレートをクリーンヒット。酒井もコツコツを手数を出して試合は白熱した。最終回、酒井が連打で攻めて見せ場を作った。

◇56.0キロ8回戦
溝越斗夢(緑)[2-0(77-75、78-74、76-76)]木元紳之輔(角海老宝石)
 木元は初回、ジャブを効果的に決めたが、2回以降はよく動く溝越が打っては離れのボクシングを展開した。木元は中盤から圧力を強めたが、溝越が要所で右クロスを決めて判定をものにした。溝越は7勝4KO1敗1分。木元は6勝2KO4敗。

ホープ中嶋は再起戦に勝利

◇51.5キロ8回戦
中嶋憂輝(角海老宝石)[TKO3回2分23秒]田中康寛(輪島功一S)
 スタートは田中が積極的だったが、中嶋が初回終盤、右ストレートを決めて左右のボディにつなげると田中が大きなダメージを負った。畳みかけた中嶋はこのチャンスを逃したものの、3回に左フックで田中をキャンバスに送ると、立ち上がったところに右を決めてTKOとなった。前戦でプロ初黒星を喫した高校3冠の中嶋は3勝3KO1敗。田中は6勝5敗2分。

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