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「ファイトマネーで母国の人助けたい」

アフガニスタンの希望 クドゥラがOPBF決定戦 
「ファイトマネーで母国の人助けたい」

2020年1月13日 15時04分

 アフガニスタン出身の日本ウェルター級2位、クドゥラ金子(本多=写真)のOPBFタイトルマッチが決定─。クドゥラは2月27日、後楽園ホールで日本同級5位の長濱陸(角海老宝石)と空位のOPBFウェルター級王座を争う。

 戦火が絶えず、政情不安定のアフガニスタンから来日したのが13歳の時。日本の中学、高校に通って本多ジムからプロデビューしたのが15年、17歳のことだった。以来、敬愛しリングネームももらった金子実トレーナーと二人三脚でデビューから11連勝(8KO)をマークした。

 出世試合は18年11月、前日本王者の有川稔男を3回TKOで下した試合。その後は日本ユース王座も獲得し、21歳になった今やライバルたちからも恐れられる存在だ。

 あこがれの選手は同じウェルター級のスーパースター、フィリピンの6階級制覇王者マニー・パッキャオ。「(国会議員でもある)パッキャオは自分の国の人を助けている。自分もファイトマネーでアフガニスタンの人をいっぱい助けたい」といつかはアフガニスタンのパッキャオになるのが夢だ。

 対戦相手の長濱(11勝4KO2敗1分)は日本タイトル挑戦経験を持つ28歳。難敵ではあるが、クドゥラは自慢の強打を爆発させ、大きな夢に近づく第一歩を踏み出そうとしている。なお、当日は「はじめの一歩フェザー級トーナメント」準決勝も行われる。

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