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アメリカ防衛戦に向けて視界良好

井上尚弥がスパー再開 眼窩底骨折の影響なし 
アメリカ防衛戦に向けて視界良好

2020年1月28日 20時10分

 WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が28日、横浜市内のジムでスパーリングを行った。11月7日のWBSSバンタム級決勝で判定勝ちしたノニト・ドネア(比)戦以来となる実戦練習で、4月下旬に米ラスベガスで予定されている防衛戦に向けていよいよ本格的なトレーニングを突入した。

井上(左)は「最初のスパーにしてはよく動けた」と自己評価

 井上は世界各国のメディアから年間最高試合に選ばれたドネア戦で右眼窩底骨折を患った。手術をせずに回復を待ち、12月にはトレーニングを再開していた。

 この日は日本ユース・バンタム級王者の石井渡士也(REBOOT.IBA)とスパーリング。パワフルで正確なパンチは相変わらずながら、距離を取ったり、打ち合ったり、いろいろと試しながらの5ラウンド。

 スパーを終えた井上は「一発目にしてはよく動けた。無駄なパンチをもらったけど、これから修正していく。出だしは好調ですね」と明るい表情。眼窩底骨折をした右目に関しては「全然問題ない。怖かったら接近戦なんてしませんよ」と笑った。

井上(右)の胸を借りた19歳のホープ石井

 スタートで5ラウンドは井上にしては長いスパーリングだ。2016年9月の世界タイトルマッチ前、オーバーワークで腰を痛めたのを機に1日のスパーリングは4ラウンドを基準とし、多くても6ラウンドにとどめていた。

 しかし次戦に向けては「ドネア戦でスタミナは問題なかったけどもっと上げたい。今回は平均5、6ラウンド、調子を見て10ラウンド近いスパーもやりたい」とさらなる進化を目指す。

 正式発表はされていないが、トップランクと契約初戦となる一戦は4月下旬、ラスベガスでWBO王者ジョンリール・カシメロ(比)と対戦することが濃厚。井上は2月2日から6日の日程で走り込みグアム合宿をへて、再びスパーリング中心のトレーニングに入る予定だ。

再起ロードを歩む拓真

 同じく11月のリングでWBCバンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(仏)に敗れてプロ初黒星を喫した弟の拓真もこの日からスパーリング。日本S・フライ級13位の那須亮祐(グリーンツダ)と拳を交えた。

 父の井上真吾トレーナーは「前回の反省を生かして引き出しを増やしてほしい。全部が全部、慎重になりすぎるのはよくない。いい意味で雑になる部分も必要」とこれまで培った下地にワイルドさを加えていく考えを示した。

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