アフリカのコンゴ民主共和国（旧ザイール）のキンシャサで現地時間31日行われたWBC世界クルーザー級王座決定戦は、1位イルンガ・マカブ（コンゴ）が2位ミカエル・チェスラク（ポーランド）に12回3-0判定勝ち。オレクサンドル・ウシク（ウクライナ）が返上した王座を継承した。

　イベントはマカブのプロモーター、ドン・キング氏とポーランドのプロモーターの共同プロモーションで開催された。「ランブル・イン・ザ・ジャングル」のモハメド・アリvs.ジョージ・フォアマンから昨年で45年。キング氏が持ち駒の一人マカブを出場させた。

　試合は前半、チェスラクが左右連打で攻勢をかけたが、4回、サウスポーのマカブの左で弾けるようにダウン。しかし5回、チェスラクの右でマカブが手を着きカウントが入る。

　その後、馬力に勝るマカブがチェスラクをロープへ詰めラッシュする場面もあったが、耐えたポーランド人は脚を使ったボクシングで対処。だがプレスをかけるマカブが終盤パワーパンチをヒットして終了。公式スコアは114-112、115-111、116-111でマカブが支持された。

　WBCのクルーザー級はマイリス・ブリーディス（ラトビア）がダイヤモンド王者に君臨。3月21日、IBF王者ユニエル・ドルティコス（キューバ）とWBSSシーズン2の決勝に臨む。