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3団体王者ジョシュア「挑戦者やや優位」を予想

ヘビー級大一番 ワイルダーvs.フューリー2 展望 
3団体王者ジョシュア「挑戦者やや優位」を予想

2020年2月17日 11時45分

 ヘビー級のビッグマッチ、WBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)と元統一王者タイソン・フューリー(英)のリマッチが今週末22日(日本時間23日)、米ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで行われる。強打のワイルダーと、技巧派フューリーによる身長2メートル超えの“不敗対決”は、アメリカのみならず世界でも注目の一戦。試合の行方を占った。

ドローに終わった18年12月の試合から

 両者は2018年12月に対戦し、フューリーが得意のフットワークを生かし、ジャブやボディ打ちで優位に試合を進めた。しかし、ワイルダーが9回、12回に右を炸裂させてダウンを奪い、115-111(ワイルダー)、114-112(フューリー)、113-113で三者三様のドローに終わった。

 ブックメーカーの最新オッズを調べてみると、ラスベガスのシーザースパレスはワイルダーが-125(1.8倍)、フューリーが+105(2.05倍)とわずかにワイルダーの有利につけている。他の多くのオッズメーカーはほぼイーブンのオッズで、予想の難しさが試合への興味を駆り立てている。

 両者のスタイルからすれば、今回もワイルダーの右が爆発するか、フューリーのフェイントを駆使したボクシングがワイルダーを翻弄するか、という構図になるのはほぼ間違いない。

 2人のライバル、ヘビー級3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)は「フューリーのノンストップのフットワークとフェイントはきっとワイルダーを悩ませるはずだ」と英メディアにコメントしている。

 ジョシュアだけでなく、フューリー優位の予想が意外に多い。フューリーはウラジミール・クリチコを下して3冠王者になったあと、さまざまなトラブルを起こして2年半のブランクを作った。復帰後、短期間で2試合してワイルダー戦に臨んだわけだが、急仕上げの印象は否めなかった。つまり、フューリーは前回よりも十分な準備を重ねて今回のリングに上がるわけで、フューリーの有利の根拠はこのあたりにもあるのだろう。

 フューリー戦の引き分けを除き、42勝利中41試合でKO勝ちしている剛腕のワイルダーと、「ワイルダーは米国アラバマ州タイトルを定期的に防衛している」など、相変わらずパンチの効いたコメントが冴えるフューリーの一戦。公開練習、記者会見、計量をへて日本時間の日曜日にゴングが鳴る。

 試合の模様は、アメリカではESPNとFOXスポーツでPPV放送され、価格は74.99ドル(約8200円)。日本ではWOWOWが23日昼12時から生中継する。Photo/SUMIO YAMADA

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